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バカンス明けのトラーパニの様子 ~ 新型コロナはどうなった?

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今日も相変わらずきれいなトラーパニの海です。

さて、2020年も9月に突入。
気が付けば、3月10日にロックダウンが始まってから、
もう6か月が経とうとしています。

早いんだか、なんだか、、、2020年は時間の感覚もなく、
日々を生きているような気がします。

3月には一体これからどうなっちゃうんだろう、、、と思っていた日常生活でしたが、
6月から少しずつロックダウンが解除され始め。
7月中旬からは、トラーパニに観光客がチラホラとやってき始めました。
最初は、シチリア島内からやってくる人が多かったようですが、
8月になると北の方言がチラホラ聞こえてきて。
どうやら新型コロナの舞台となったロンバルディアから訪れてきた人が多かったようです。
8月15日の前後の週は、ファビニャーナ島やマレッティモ島に行く船は連日満員御礼。
島の宿泊施設もどうやら満室だったようです。

個人的にはちょっと驚き!でした。

お盆を過ぎたころから目立ってきたのが外国からやってきた人々。
今日も用事があって街に行ったのですが、英語やドイツ語があちらこちらから聞こえてきました。
ちょっと遅い夏休み、でしょう。

さて、気になるのがコロナ感染者増加、、、。
予想していたことではありますが、この2週間でドドッ!と増えて、
トラーパニ県全部で昨日の時点で70名ほど。
トラーパニ県は24の市からなり、人口43万人弱。
調べてみたら、ちょうど長崎市くらいの人口にあたるようです。

トラーパニの街はトラーパニ市(6.7万人)+エリチェ市(2.7万人)=9.4万人から成り立っています。
長野の安曇野市、兵庫の芦屋市が9.5万人くらいで近い感じかな?
現在感染者はトラーパニ市18人、エリチェ市6人、合計24人だそうです。

トラーパニ県は3~5月の一番感染者が多かった時でも、ほぼ一桁で推移していて、
中でもトラーパニ市は数名程度、と本当に少ない市の一つだったのです。
バカンスで北から多くの人がやってきて、感染者が増加することは容易に想像できましたが、
お盆以降、一気に増加したところを見ると、
やっぱり人の移動は感染者を増やすのだな~、と思わんばかり。

トラーパニ市のほかにも、もう一つ、サレミ市という小さな市のレストランで、
クラスター感染もおきました。
ここ、レストランだけではなく、B&Bもあるのですが、
なんとオーナーが感染者だったという、、、💦
それが発覚した後、14日間遡ってこのレストランで食事した人、及び宿泊した人、
全員が自宅隔離&PCR検査。
結果20名の感染者が発覚され。
サレミの街は一気に恐怖に陥れられ、街は誰も歩いていないそうです。

とまぁ、これだけを聞くと恐ろしー!と思ってしまいますが、
トラーパニの人々は意外と普通に生活しています。

私は外食と言えば、C氏の友達が経営する近所のリド(海の家)のようなところで、
ちょっと軽く食事をする程度。
そこはリドなので、屋根はあるけれど壁は1面だけで、ほとんど解放空間だし、
オーナーは感染に気を付けていることも知っているし、
カメリエーレ達はきちんとマスクしています。
(マスクしていないレストランもたくさんです)
街のレストランは狭い空間で換気も悪いし、テーブルの距離も意外と近く。
(稼ぎ時ですからね、、、)

でも、買い物は普通に行ってきます。
ロックダウン中は1週間~10日に1回のペースでしたが、
今は、水・土の農民市場の他、スーパー、肉屋にも週に数回。
ただ、スーパーで買ったもののパッケージは気休めですが全部除菌しています。
仕事で人と会う機会も少しずつ増えていますが、
先日、C氏がPCR検査を受ける事になって以来は、アブラッチョもバーチも頑なに拒否(笑)
やっぱり感染はできることなら避けたい、、、。





日本のドキュメンタリー番組を時折Youtubeとかで見ていると、
人と人との距離を開けず、意外と普通に列ができていたりすることにも驚いた私。
日本はみんなきちんとマスクしているし、密を避けてる、と聞いているのに、
感染者がなかなか減らないな~、と思っていたのですが、
今、日本に行ってみたら、私的に驚くこともたくさんあるのかな、なんて思ったりもして。

しかし、このウィルス、どこまで脅威に思えばいいのかもわからないのが事実。
イタリアでも日本でも色々な論争が出てますよねー。

「ちょっと酷い風邪とおなじくらいだ!」

という人もいれば、

「普通の風邪と比べれば死亡率が高いから気をつけろ!」

という人もいるし。

毎年、トラーパニにやってくるC氏の友人のお医者さん@ローマがいるのですが。
彼から色々な話を聞きました。
が、実際のところ、まだあまり分かっていない、、、というのが実態だ、と言ってましたが。

確かにウィルスだって変異するわけだし、いたちごっこ。

「新しい生活様式」

北イタリアでは、そんな感じになっていることを耳にしますが、
シチリアでは難しいでしょうねー。

もう、元に戻りつつあるし(笑)

新様式、強いて言えば大型店でのマスク着用くらいでしょうか。
時折、必要になるからみんなマスク持っていますが、
もうネックレスやブレスレットと同じくアクセサリー感覚で、
みんな顎マスク、もしくは、腕マスク。
ま、それだけでも彼らにしてみれば随分な変化なのかもしれませんね。

これから、イタリアは学校が始まります。
イタリアマンマ達は賛否両論で、いろんな意見が飛び交っています。
きっと、バカンス同様、一時的に感染者は増える事でしょう。
ただ、このままずっとオンライン授業では、それはそれで弊害も出るでしょうし。

もうみんなが手探りで前に進んでいくしかない。

私が何よりも願っているのは、早く日本とイタリアを普通に行き来ができる日が来ること。
イタリア生活で足りないものは特に何もないのですが、
時には、家族や気の合う友人とチャットじゃなくて面と向かって話したいなー、と思うこともあり。
LINE電話とかもありますが、やっぱり直接会って話すのとは違いますからねー。
そして、そろそろ仕事も再開したい(笑)

と、こんな9月のはじめのトラーパニでした。

トラーパニは9月になって随分過ごしやすくなりました。
日本はまだまだ暑く、そして最大級の台風が来るらしいですね、、、。
どうか、大きな被害、犠牲者が出ませんように、、、。

<追記>
この投稿を書いたのが9月5日。
その後、ぐんぐん鰻登りに増えて、、、今日9月9日現在、トラーパニ県全体でなんと150人!
9月に入ってPCR検査をする人が増えていることも原因の一つのようです。
再びロックダウン、なんてことはないと思いますが、
その前に、みんなで気を付けて感染者が減ってくれるといいのですが。
バカンス後の増加、想像はしていましたが、想像以上に膨れ上がり、私もビビってます💦


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by latavolasiciliana | 2020-09-05 22:18 | REIのシチリア日記 | Comments(0)

イタリアの南に浮かぶ島・シチリア島の西の端っこトラーパニ在住の料理家。シチリアのおうちごはん、お菓子、海、家庭菜園、オリーブ、四季のお花、そしてニャンコ。シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」を運営しています。


by latavolasiciliana
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