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イタリアより家篭り24日目の独り言 ~ 1m!から、ついにET !

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イタリア家籠り生活、気が付けばもう24日目。

イタリアは来週の日曜日4月12日が復活祭。
復活祭と言えば、イタリア人にとってはクリスマスと同じくらい重要なお祭り。
トラーパニでも毎年盛大なお祭りが行われます。

でもね、、、。

復活祭は家族と一緒に過ごすのが定番のシチリア。
シチリアを出て、他の地方で働いている人がたくさんシチリアに帰ってくるんです。
他の地方といって筆頭にあがるのが、ロンバルディア州、そう、ミラノが州都の一番最初にレッドゾーンになった地域です。
いま、外出禁止令を解除してしまったら、また感染が広がってしまう。
私はそれをずっと恐れていたのですが、コンテ首相は復活祭の翌日、4月13日まで外出禁止令を延長しました。

現在、イタリアの状況はというと。
一時より、1日の感染者数は減り、1日に重症から抜け出る患者数は増えています。
ただ、死者数が、600~800人を行ったりきたり。
減った!と思ったら翌日は増え、なかなか下降線になりません。
ただ、全体的にみると、全ての数がぐんぐん増えていった1週間前よりは、ちょっと横ばいになってきているらしく。

ちなみにイタリア、毎日18:00にその日の状況が発表され、テレビで中継されます。
私も一応、毎日、18:00にチェックしています。
確か先週末は1日に900人以上がなくなった日があって、気分がズーンと落ちたのでした。

4月13日まであと1週間半。
3月10日に禁止令がでたのですが、まだまだ私の家籠りは続きます。

ただね、私のオットは今、休めない仕事で。
毎日普通に仕事に行っています。
個人的には心配で、、、。
オフィスは必要最低限の人しかいないので、いつもよりは人も少なく静まり返っているらしいですが、
人と会うことも、もちろんあるし、外に出なきゃいけないこともあり。
働いている場所は町の中心で、何かと人が集まってくる場所。
マスクして、消毒液持って、万全の体制で臨んでいますが、1週間に1回だけ買い物に出るだけの私よりははるかに危険度が高く。
最近は、

「1m!!!!」 ← ソーシャルディスタンス(笑)

と、2人で言い合いながら、手を伸ばして家の中でも距離を取っています。
まあ、同じ家にいますから、無駄な努力だとは思うんですが。

万が一、1人が感染していたとしても、2人一緒に感染しちゃうより、1人の方がまだいい。
他の人に感染させちゃうリスクも2人だったら2倍、いや4倍?8倍?16倍?もっと?

人間と人間の距離が近いオットは寂しがっていますが、これもお互いの命を守るため!と私は頑なに。

写真を見て、お気づきかもしれませんが、現在、我が家土足厳禁!です。
とはいえ、元々、靴を脱ぐ習慣がないので、我が家には玄関なるものがなく。
一応、入り口に椅子を置いて、そこで脱いでもらうようにしていますが(私は元々脱いでいるんで)、我が家は入ってすぐがリビング。
靴で入るところはこまめに消毒するようにしています。

そもそも土足文化のイタリア人と、土足厳禁文化の日本人、公衆衛生に対する感覚が全く違うように思います。
日本は元々マスクをする習慣もあるけど、イタリアはマスクしていたらこの騒動の前は怪しまれるだけ。
手洗い、うがい、除菌という感覚も全く違って。
という私もほとんどイタリア人的だったのですが(苦笑)
今回ばかりは、本当に気を付けています。

いままでは手を伸ばして1m!だったのが、最近はもう、指と指でほぼET状態が毎日のあいさつ(苦笑)


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まぁ、そんなこんなで明るく暮らしています。

日本もいよいよ、、、という感じになってきましたが、できることなら家籠りをおすすめします。
経済うんぬん、、、という話もあるのですが、なにはともあれ命があってのこと!

そういえば、外出禁止令が出た時、ちょっと驚いたことがあるんです。
日本の皆さんの中ではイタリア人って、明るくて、おおらかで、朗らかで、なーんにも考えてないようで(笑)、、、
というイメージかもしれませんが、実はそうでもなくて。
超せっかちで、超愚痴っぽくって、超文句が多い(笑)
そんでもって弁が立つから、とあるレジデンスのオーナーが、

「イタリア人ほど恐ろしいクレーマーはいない!」← 思わず私は大爆笑!

と言っていたほど。

その文句の多いイタリア人が、外出禁止令の時も、その後確か1週間後くらいに出た飲食店営業禁止令(除く宅配)の時も、
まーったく文句が出なかった、、、。
おそらく心のつぶやきはみんな一緒。

「仕事しなかったらどうなってしまうんだろう、、、。」

それでも、SNSにアップされた不平は私の数多い、食業界で働いている友人達の中では皆無でした。

そうこうしている間に、トラーパニでは有志が「宅配をやっているお店リスト」的なサイトを作ったり、
農民市場の生産は達は、●●ユーロセットみたいのを作って宅配を始めたり。
みんな工夫して何かをやり始めました。
火事場の馬鹿力はものすごいイタリア人ですからね(笑)
もちろん、休業にしている人もたくさんいます。(多分、ほとんどの人が休業だと思います)

でも、みんな声をそろえて言っています。

「感染して、死んじゃったら人生終わっちゃうからね、、、お金がなくたって、店が潰れたって、生きていればどうにかなる!」

ちなみに私も先週のつぶやきにも書きましたが、今年の予約はとりあえず全滅しました。
夏以降も含めて、1件も予約が入っていない状況です。

今日、FBで

「イタリアは30万円支給される」

みたいな記事をみましたが、あれ、ウソですから。
個人事業主に対しては一律600ユーロが、取り急ぎ、日常の買い物をするために支給され始めたらしいですが、、、。
一応私ももらえるはずなのですが、いつでしょうね、入金があるのは(苦笑)

まぁ、こんな状況のイタリアです。

ここ数日、たっくさんの在イタリア、在ヨーロッパ、在アメリカの方々が、

「日本の皆さん、家に篭って!」

というSNSやブログの記事を見かけました。
それは、その恐ろしさを見ているからだと思うんです。
一旦、感染が爆発してしまったらあとは鰻登りで増えていくだけ、、、
今のスペインが猛スピードでイタリアを追いかけてきているように。
日本にはそうなってほしくない!という想いのみだと思います。

私も日本にいる家族や友人が心配です。

どうか皆さんも、必要なければなるべく外に出ないで、感染しない、感染させない、、、の精神で、
日本で感染大爆発が起こらないように、、、。

長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

たくさんの方からの励ましのコメント、メッセージ、メールなどなど、、、心より感謝します!
しつこいようですが、日本の皆さま、くれぐれも対岸の火事とは思わず、家籠り生活を一緒に楽しみましょう!





by latavolasiciliana | 2020-04-03 06:20 | REIのシチリア日記 | Comments(0)

イタリアの南に浮かぶ島・シチリア島の西の端っこトラーパニ在住の料理家。シチリアのおうちごはん、お菓子、海、家庭菜園、オリーブ、四季のお花、そしてニャンコ。シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」を運営しています。


by latavolasiciliana
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