2015年 08月 22日
ブドウ畑をお散歩♪
シチリアは現在、ブドウの収穫真っ最中!
私も昨日、収穫のお手伝いをしに行く予定だったのですが、、、。
当日の朝、ブドウ畑に移動途中電話がかかってきて、
「ブドウを運ぶようのトラックが故障して、今日は収穫ができないんだよ。」
と連絡が。
もう既に半分くらいの道のりを走ってしまったので、
そのままブドウ畑へ。
収穫はしませんでしたが、その代わり、半日、ワインの生産者に畑を案内してもらいました。
畑はこんな丘陵地にあります。
ここはマルサラとトラーパニの中間地点を内陸部に入っていったあたりに広がるブドウの名産地。
トラーパニやマルサラ近辺の有名ワイナリーもこの辺にたくさん畑を持っています。
標高が少し高いため、トラーパニに比べると朝晩は涼しい風が吹き、
昼間にはギラギラ太陽があたり。
その温度差がブドウ栽培に適しているといわれています。
こちらの生産者、白はカタラットのみを作っています。
あと2週間くらいで収穫。
ちなみにこの日はメルローを収穫予定でした。
これはネーロダヴォラの中に1本だけ植えているという食用のブドウ。
名前は忘れてしまいましたが、これが美味しかった!
とっても甘くて噛めば噛むほど皮と実の間から芳醇な風味が広がり、、、。
ちょっと巨峰にも似ているこのブドウ、イタリアに来てから初めて食べました。
お持ち帰り用に収穫(笑)
ネーロダヴォラの畑。
手前が8年くらいの木、奥が15年くらいの木。
あまりにブドウの美しさに思わずうっとり❤
と、ネーロダヴォラ畑に消えていくフランチェスコ、、、。
ネーロダヴォラの収穫はあと3週間後くらいだそうですが、
収穫が近くなってくるとこうしてチョコチョコと分析に出して、糖度や酸度を調べるのです。
さて、7年のネーロダヴォラと15年のネーロダヴォラ。
横に並べて食べ比べしてみました。
味は同じクローン(ネーロダヴォラと言ってもいろんな種類があるのです)だから一緒。
でも糖度が違う。
15年の方が糖度が強く感じられ、7年の方が酸度を強く感じます。
もちろん房の付き具合とか、日の当たり具合に寄っても違うでしょうから、
何か所でサンプルを取って食べ比べてみたのですが、結果は全部同じ。
フランチェスコ曰く、
「そうなんだよね。15年くらいの木の方は今がベストな畑になっているから、
確かにこっちの畑の方が毎年糖度が高いんだよ。」
と。
土の質、日の当たり具合、ブドウの種類、木の年数、剪定方法、栽培方法、、、
様々な事を説明してもらいながら、ブドウを食べ比べながらのブドウ狩り、
本当に勉強になります。
ワインを試飲するテクニックも重要ですが、
こうして実際に造り手から説明を受けながらの畑見学は脳に詰め込むだけの知識とは違い、
体で覚えるから絶対に忘れないのです。
BIOで作っているこちらのワイン。
BIOとは名ばかりな生産者も多い中、こちらはいわゆるVino Naturale、
ブドウだけがBIOなわけではなく、醸造の工程もなるべくナチュラルに、、、。
BioワインとVino Naturaleの違いは一言で説明するのは難しく。
造り手によって解釈も色々。
こちらの造り手のフランチェスコは生産者として消費者にいかに自然で美味しいワインを届けられるか、
そしていかにブドウの木も快適で、生態系も崩さないか、、、
ワインを造るということだけではなく、自然のサイクルも考えた非常に素晴らしい哲学を持っていて。
BIOやVino Naturaleに関しては言葉にするのは非常に難しく、
誤解を生む可能性もあるので、詳しくの説明は控えておきます。
ケースいっぱいに頂いてきたブドウ達♪
家に戻ってゆっくりと食べ比べ。
こうして食べてみると、ワインの味がどうしてそうなるのか、、、
しっかりと舌で覚えることができます。
結局、収穫が延期になっちゃってラッキーだった私。
そして、いつもちゃっかり者な私(笑)
==
●シチリア美食の旅をコーディネート「ラ ターボラ シチリアーナ」
http://tavola-siciliana.com/
※2015年10月10日(土)~10月5日(木)
東シチリア周遊 REIと行く究極のシチリア美食旅 5泊6日(パレルモ集合、カターニャ解散)
予約受付中!興味のある方はお問い合わせください。
お問い合わせフォーム
※2016年の「シチリア美食プラン」の日程が決定しました。詳しくは下記URLから。
http://tsiciliana.exblog.jp/23492589/