2015年 06月 17日
マルサラの鬼才Marco De Bartoli(マルコ デ バルトリ)パンテッレリア島のワイナリーに行く

去年の訪問に続き、今回が2回目のMarco De Bartoli(マルコ デ バルトリ)@パンテッレリア訪問。
今年はマルサラのバルトリに2回、そしてパンテッレリアのバルトリ。
なんだかバルトリにご縁がある年。

マルサラの土地に植わっているのがグリッロ種のみなら(一部実験用に違う品種も植わってますが。。。)、
パンテッレリア島の土地に植わっているのはジビッボ種のみ。
このブログでは何度も触れてきましたが、パンテッレリア島のジビッボはとっても背が低く。
風があまりにも強いパンテッレリア島では高く木を伸ばしていくことはできず、
ギラギラの太陽から守る、という意味でもやっぱり低木。
そして驚くのはこんなに雨が降らないのに、水をあげないで育てるということ、、、。
木が水があまり要らないように自己改良しているのはもちろんですが、
朝晩の気温の差から出てくる朝露をうまく拾い集めて利用しています。
パンテッレリア島のジビッボ種の栽培方法は去年、ユネスコの世界遺産に登録されました。
(栽培方法が、、、です)
このことからも本当に特殊な育て方なのねー、という事がお分かりいただけるかと。

さて、いま絶賛改装真っ最中!というパンテッレリアのバルトリ。
栽培から製造まですべてを一貫してパンテッレリア島で行うため、
現在カンティーナの中を改装中だそうで。
去年行ったときには物販スペースだった場所に、樽が並べられていました。
マルサラで聞いたときには、
「5月末には終わっている予定よ~」
と言っていたのですが、、、。
まったく終わる気配はなく(笑)
ま、島ですからね、それもパンテッレリア、、、。

大きくて甘い♪
これを使って作るのがパッシート、、、(詳しくはこちらを)
パンテッレリア島の食文化には欠かせないパッシート。
私の愛するワインでもあります。

こちら日本未入荷。若飲みタイプ。
息子の代になってからのニューラインナップです。
若飲み、、、と言っても十分に香りは良くて。

そしてこちらが有名どころBUKKURAM(ブックラム)。
バルトリのカンティーナがあるのがブックラムという小さな村。
ブドウもそこで栽培されています。
トロ~ンとした濃厚な中に、きちんとした酸味も効いていて。
今、現行が2008年のものなので既に7年くらい経っています。
パッシートは寝かせれば美味しい、、、というものでもないのですが、
今がピークに美味しいかも、と思わせる味わいでした。
去年も案内してくれた若いお兄ちゃん。

パッシートって大きな規則(DOC)の中で、
それぞれの生産者が、それぞれが思う一番おいしいパッシートを目指して、
色々な造り方をしているんです。
干しブドウを作る方法、どのタイミングで干しブドウを入れるのか、
どれくらい入れるのか、どれくらい放置するのか、どのような醸造工程を辿るのか、、、
大枠は一緒ですが細部は本当にそれぞれ。
今回は仕事だったので、個人的な質問は控えましたが、
次回訪れたらもっと色々と教えてもらいたい、と思うのでした。

試飲が行われるこのテラス。
目の前にはブドウ畑が広がり、本当に気持ちが良い❤
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