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BIOとシチリアの都市化

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ここのところ雨が続きお菓子ばっかり作ってる、、、って話を先日アップしました。
昨日、ココナッツクッキーでも焼くかな?と思って材料をチェックしてみたら、
ココナッツファインがありませんでした。
お菓子を作る材料は、できるだけBIOなものを心がけていますが、
そういえばオーガニックのココナッツファインってトラーパニでは見たことがなくって。
トラーパニで唯一の(多分)BIO食材屋さんに散歩がてら行ってみました。

そしたらあったあった。どうやらスリランカ産??HAND IN HANDというフェアトレードのものらしいです。

そのほかにも、大麦や燕麦など5種の穀物のミックスフレーク、砂糖、そしてベーキングパウダー購入。
すべてBIOです。

でもBIOってね~。

ヨーロッパには多くのBIOを認定する団体があって。それぞれBIOの基準が違うのも難しいところ。

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ミックスフレークには2つのBIO団体の認定マークが付いています。

トラーパニではここ数年、スーパーでのBIO食品売り場が増えてきていますが、
元々の生活が結構BIOなせいか、北部の大都市に比べると全く浸透していない、
という感じがします。
田舎に住む人たちは自分の庭(と言う名の大きな畑)で日常的に食べる野菜や果物を育て、
庭で飼うニワトリが卵を産み。
足りないものは近所で栽培している人から調達したり。
(必ずしもBIOとは限りませんが)
そしてその「田舎」は決してすごく遠いところにあるわけではなく、
車で15分も走ればそこはもう田舎。
それでもBIO製品の需要が高まってきたと言うことは、
そんな昔ながらな生活もだんだん都市化して崩れてきているという証でしょう。

この冬、トラーパニにマクドナルドができる!ということが大きなニュースになったトラーパニ。
本来なら既にオープンしていたはずですが、
ギリギリになって前の道路に市からの許可が下りていなかった、
とかなんとかで、許可が下りるまでオープンが延期となり。
若者の間では、実は中の機材が全部盗まれた!とか、
実は誰かがわざとオープンさせないように妨害している!とか、
都市伝説みたいな話もたくさんあって。

マックができることでこんな大きな話題になっているトラーパニ、平和な感じもしますが、
でもこれ、私の中では大きなニュースでした。
周りの人達はどう思っているのかな~、、、と思って聞いてみると、
小さな子供がいる人達は、やっぱりハッピーセットとかが気になるらしく。
当の子供たちもやっぱり「遊べる」ってところに惹かれている模様。
大人達は結構冷ややかな眼を向けていることにちょっとホッとしたりもして。

シチリア、現在、遅ればせながら都市化が進んでいます。
街にできるお店もテーマは「Moderno(モダン)」。
ショップの内装も新しくできる飲食店のメニューも目指すところは
モダン、インターナショナル、グローバリゼーション、、、、そんな感じを受けます。
確かにずーっと古いものの中に囲まれて生きてきたシチリア人達も
やっぱり新しい風を感じたいのでしょうねー。

一方、もちろん伝統を守ろう!という人達もたくさんいて。

伝統一辺倒だったシチリアにも、色々な選択肢が出てきた、ということなんでしょうね。

シチリアの都市化、モダン化、最初は私も受け入れられずに、
ずーっと古いものを守っていけばいいのに、と思っていました。
が、それはそれ、これはこれ。
古いものを守るという体質は、古き良きものだけではなく、古く悪しき習慣も残るような気がします。
シチリアはたくさんの世界遺産があり、世界遺産ではなくても素晴らしい遺跡や文化が残っている土地。
失業率の高いシチリアですが、本来ならば観光産業だけで全員が食べていけるのでは?と思うほど
観光資源が豊富な土地です。
これを有効活用するには人間的なリノベーションも必要なのかな、と。
今はその過渡期なのではないかな、と思います。
今はモダンに向かっているシチリアですが、この先、いつかシチリアは古き良きものが
再び脚光を浴びる日が来ると信じ。
Commented by africaj at 2015-01-28 18:35
なんか・・・グラナダと似てると思ったけど、さらに20年ほど時代は遅れてたんだね、トラーパニ。
今マックかあ。Bioに関しては10年位の差かな。
グラナダは散々叩く人もいたけど、結局目抜き通り一等地はマック、ハーゲンダッツ、バーガーキング勢揃いしたわ。
ただ、上手に古い建物にどうかして素敵な作りにはしてるけど。
バルにくらべて結構高いのに、やっぱり入るの。
Bioは、REIちゃんと昔話した気がするけど、皆全然興味なかったのに今勢力を伸ばしてる。とはいえ、生産者側の意識のほうが低くて、BIOって付けると高く売れるからって、どこまで本物かわからないものも出回ってたから、結局私はよほど信頼置ける店以外信用しなかったけど。

日本と同じ道をたどってるとしたら、自分たちの良さに戻るのに20年30年かかるのかなあ。
グラナダはひしゃげた屋根(雑草はえてて素敵だったのに)は全部きれいにされて、とっても綺麗になっちゃった。
それでも、必要な過程なのだろうね。
いつかまた戻ること、祈ってる。
Commented by latavolasiciliana at 2015-01-29 17:26
★africaさん>グラナダは都会だよ~、シチリアで言えばパレルモって感じ。観光産業もシチリアより進んでる!って思ったもん。トラーパニはアンダルシアの中の4~5番目の規模の街、、、って感じ?セビージャでもコルドバでもない、、、みたいな。
グラナダ、確かにファーストフードたくさんあったわー。パレルモにもマックが確か3~4軒あり。バーガーキングもあるか。トラーパニはファーストフード的なものがあんまり進出してこなくて、似非マックみたいのも出来ては潰れ、出来ては潰れ、、、比較的健全な食生活!と思っていたんだけど、ついにマックがねー。
そういう背景があってやっぱりBIOに興味を持つ人も増えているのかと。いや、興味がある、というよりはアレルギーとかがあって必要に迫られて、という人の方がお店で話を聞いたりすると多い感じがするよ。ただ確かにBIOという名の付いているものの信憑性もねー。
先進国化するってことはやっぱりどこの国(街?)も多かれ少なかれ同じような道をたどっていくんだと思う。ただそれが日本ほど極端ではなく、やっぱり古き良きものを、、、という力が働くのがイタリアなんだと思う。
きっと今は古きよきものに地元の人達が気が付くにあたっての過渡期。こういう過程を辿って、自分達の土地のよさを再確認し、それを世界に広めたいと言う思いで観光産業が盛んになり、雇用が増える、っていう循環になればいいなー、と。
by latavolasiciliana | 2015-01-28 01:22 | REIのシチリア日記 | Comments(2)

イタリアの南に浮かぶ島・シチリア島の西の端っこトラーパニ在住の料理家。シチリアのおうちごはん、お菓子、海、家庭菜園、オリーブ、四季のお花、そしてニャンコ。シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」を運営しています。


by latavolasiciliana
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