2014年 11月 01日
死者はお菓子を持ってくる!?~死者の日@11月2日~
おどろおどろしい名前の祝日ですが、言ってみれば日本のお彼岸のようなもの。亡くなった方々が現世に戻ってくる、、、と言われ、人々はその方々に会うためにお墓参りに行きます。
イタリアではかつて、サンタクロースが存在していませんでした。その代わり、この死者の日に亡くなった方々が現世に戻ってくるときにお土産?を子供達に運んでくる、、、と言われていたそうです。C氏も子供の頃は、11月2日にオモチャやお菓子など、プレゼントをたくさんもらった記憶があるそうです。
西シチリアに伝わる死者の日の子供のお菓子といえばこれ。

Pupi di Zucchero(プーピ ディ ツッケロ)。砂糖で色々な人形の形を作り色を塗ったお菓子です。

プーピはシチリア伝統の操り人形。上の写真中央の大きな人形がプーピの原型。でも、最近は色々なキャラクターのものも作られているのですが、、、、似ているような似ていないような。中には子供が泣いちゃいそうなキャラも結構あります(汗)お~、怖い怖い。
そして死者の日に忘れてはならないお菓子がこれ。

おなじみのフルッタ マルトラーナ。もはやシチリア名物となり、いつでもどこでも見かけるこのお菓子ですが、元々は死者の日にみんなで食べるお菓子。マジパンでフルーツや野菜のをかたどったお菓子です。日本のお供え物とどこか似ている感じもしますよね。
死者の日前日の11月1日はTutti Santiと言って、全ての聖人を祝う祝日。一方、死者の日は祝日ではないものの、お墓参りのためにお休みする人も多く。シチリアでは夏の最後の連休、、、これでようやく夏のシーズンも終わるな~、という気分になる人も多い日です。
この二つだけではなく、シチリア全土で色々なお菓子を見ることができる死者の日。このシーズンのシチリア旅行は結構楽しいのです♪





