2014年 02月 22日
シチリアにもBIOブーム到来か?
私が住むトラーパニの家の徒歩圏内には、八百屋が10軒(!)、肉屋4軒(うちのマンションの下は肉屋です)、魚屋3軒、パン屋7軒、、、住宅街ではあるものの、おびただしい数の個人商店があります。それと共に2軒の大型スーパーもあって。個人商店と大型スーパーがうまく共存しています。私は生鮮食品はスーパーでは買わないし、保存食品はほとんど食べないし、洗剤類は薬局やエルボリステリア(ハーブ屋さん)で買うし、、、、スーパーにはあまり用はないのですが、覗くのは大好きで(笑)週に1回は冷やかしにいきます。
近所のスーパーに最近設置されたのこの棚。
BIO(無農薬)の食品だけを扱った棚。しかも、このスーパーのプライベートブランド!
これには驚いた、、、、。
牛乳、コーンフレーク、トマトソース、ジャム、粉類、ジュース、紅茶、ハチミツ、、、この棚は店内にある小さな棚で、もうひとつの大きな棚にはBIO食品がズラリ、そしてその隣にはグルテンフリー食材&食品がズラリ。ひょ~。
北ではスローフードに始まり、地産池消のKMゼロ運動、共同購入のGASなんかが随分前から盛んに活動されていました。BIOに対する意識もとてもシチリアと比べるとすごく高い気がしていました。ここシチリアは温暖、かつ肥沃な大地が広がり、食べるものには困らないせいか、もともとその土地でとれたものを土地の人が食べるスタイル。更に家族の誰かが自家農園を持ってる、、、という人も珍しくなく。地産地消はほぼ当たり前、自家菜園は無農薬、そんな環境のせいか、色々な運動も盛んにはならず、BIOと書いてある食品は数年前まで小さな棚のほんの一部にしか過ぎませんでした。
ところが、ここ数年、このスーパーだけではなく、街中には自然食品を販売するお店が増え、他のスーパーの棚にもBIOやグルテンフリーの食材が随分増えてきました。
消費者の意識が高まってきた、、、という点では嬉しいことでもありますが、この手のムーブメントがやってくる、、、という事は、シチリアでの今までの食生活も変わってきたという証。ちょっと残念でもあり複雑な心境。
この手の棚に必ずあるのが、イタリア人には欠かせないカッフェのお供や朝食用のビスコッティたち。そこには必ずと言っていいほど「厳選された素材で」と書かれてあるのですが、、、。それを見るたびにいつも思うことがひとつ。
・厳選されたBIO食材で作られているけれど、作ってから明らかに数ヶ月経っていて、尚且つ賞味期限まであと数ヶ月もあるもの
・素材はBIOじゃないし厳選されてはいないけれど、昨日焼き上げられたフレッシュなビスコッティ
果たしてどちらがいいのか、、、。一番良いのは、
●厳選した素材で家で作ったフレッシュなビスコッティ
ですよね(笑)
最近、家にいる時間が長いので、自分達の口に入るものは、できるだけ作った人が見える素材で、自分で調理することにこだわっている私。ここ数年、仕事仕事!と追われて、あまりこういう時間を過ごすことが出来なかったのですが、食べるものに手間をかけられるって幸せな生活だな~、、、なんて思いながら、ほぼ毎日ビスコッティやタルトを作ってます(食べ過ぎが怖い・笑)
ま、何はともあれ楽しく食べるのが一番!と最終的には思っちゃうんですけどね(笑)
私にとってBIOは都会のかほり(笑)ここトラーパニも一歩都会に近づいた、、、ってことでしょうかね、、、。