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久しぶりのオリーブのお話です。

ブログに更新はしていませんが週1回のペースでオリーブ畑を散策&チェックしています。5月初旬に畑を耕した後、7月上旬にもう一度、畑を耕し水をあげました。私たちのオリーブ農園の木は樹齢約70年ほど。オリーブの木は100年以上、それどころか数百年、千年持つ、、、と言われていますが、それはきちんと手入れしてあげてのこと。去年、たっくさんの実を付けた木はちょっと疲れ気味だったので、今年は春先にオーガニックの肥料をまきました。そしてお疲れ気味な木が雑草に栄養分を吸収されすぎないよう、雑草が驚くほど生えてくる夏前に一度畑を耕したのでした。

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今年植えた苗木もチェック。どんな植物も同じですが、同じ土地に植えているのに木の生長具合ってずいぶん違うんですよね。実験的に3種類の苗木を植えたわけですが、セオリー通りの品種が一番早く実を付けるのか、、、数年後が楽しみです♪

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去年が大豊作だったせいか、今年は実が少ない我らのオリーブの木。元来オリーブの木ってそういう品種が多いのです。私たちはこれで生計を立てているわけではないので、実が少なくても「あ~、今年は少ないのね~。」ですみますが、実際、オリーブオイルで生活している生産者は、、、この自然の摂理をうまく操りつつ、毎年ある程度の収穫量を得なければならない、それもまた非常に難しいことなんだな~、と実感しました。

既に日課、、、ではないけれど、週に1回の散策が恒例行事となっている私達。こうして頻繁に散策しながらオリーブの木と会話することで、オリーブの木の状態ってなんとなくわかってくるものなのですね♪ オリーブの木達から

「チャオ!元気だよ!」

って声が聞こえてくる気がしました(笑)

少ないながらにオリーブの実は順調に成長しています!今年はどんなオイルができるのか、、、今から本当に楽しみです。オリーブの木達よ、暑い夏もがんばって乗り切ろうね!
# by latavolasiciliana | 2013-07-10 00:46 | オリーブのお話 | Comments(0)
アンダルシア旅行の大きな目的の一つでもあったシェリー酒の酒蔵訪問。なぜなら、、、シェリーってマルサラとどこがどういう風に違うの?って、ず~っと疑問に思っていたから。

ネットで検索すると色々なシェリー種の知識が出てくるんだけれど、イマイチはっきりしない、、、。もちろんマルサラワインと違う事は分かるし、ソレラ(後程説明あり)で作られることも知っていました。でも、シェリー酒の種類や作り方の違いなどは、釈然とした説明が見つかりませんでした。ならば、いつかシェリーの酒蔵に行ってみたいな~、、、と思いはじめ、8年の時が過ぎ。やっと、現実となったのでしたっ!

前にも書きましたが、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの街中にはそこらじゅうに(本当にそこらじゅう!)シェリーの酒蔵があります。大きなものから小さなものまで、、、。個人的には小さくて丁寧に作ってる酒蔵に行きたい事を、ホテルのレセプションで相談してみると、

「ならばBotegas Tradicionがいいわよ。予約を取ってあげる。」

という事で、翌日行ってみました。

街はずれにあったこの酒蔵。入口も良くわからず、建物の周りをウロウロしていると、

「オラ~!」

とお声がかかり。

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今日のガイドをつとめてくれるエルリケさんが笑顔でお迎え。
エルリケさん、、、名前からしてスペインっぽくないので、どこの出身か聞いてみると、オーストリアだと。マルサラにもドイツやオーストリアなどからきたガイドさんがたくさんいて。(彼女達、英語、イタリア語、ドイツ語、それプラスもう1か国語くらい操るの普通ですからね、、、。)そんなところまでマルサラに似ている(笑)

ガイドは一応英語でお願いしていたのですが、やっぱり地元の言葉で聞いた方がきっちりとした説明が聞けるよね、、、という事で、C氏に通訳を託し(!)スペイン語でお話を聞くことにしました。(実際、マルサラワインも英語の説明だと結構端折ってたりするものです・汗)

さて、しばしの雑談の後は、いよいよ酒蔵見学へ!

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まずはシェリーの樽、全部黒く塗られています。
これは外から酸素が入ってくる(つまりワインが空気と接触する)のを防ぐためだそうです。樽自体はオークを使っているそうで、下の方にある樽が黒く塗られる前の樽です。

さて、シェリー酒の作り方のお話です。

シェリー酒はマルサラ酒同様、酒精強化ワイン。ブドウを絞ってでてきたジュース(モスト)にモストを蒸留したアルコールを加えて発酵がスタート。Fino(フィノ)と呼ばれるタイプは15%まで酒精強化し、発酵中に表面にできる膜(一種のカビのようなもの、、、と言っていましたが、ばい菌のカビとは違います)の下、空気に触れることなく熟成されます。一方、Oloroso(オロロソ)と呼ばれるタイプは、17%とフィノよりもアルコールを強く強化させ、空気に触れさせながら熟成します。

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シェリーは毎年毎年ワインを注ぎ足していきながら作られます。出荷されるのは一番下の段の「SOLERA(ソレラ)と書かれた樽に入ったもの。そしてその上に積み上げられているCriadera(クリアデラ)と書かれた樽は、ソレラよりも若いワイン。第1、第2、、、、と数が増えるごとにどんどん若くなっていきます。ソレラから出荷された分は、第1クリアデラから補充、第1クリアデラが減った分は第2クリアデラから補充、、、、。

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その後には第3クリアデラ、第4クリアデラ、と続きます。

「ソレラ」という言葉はスペイン語で床という意味の「Suelo(スエロ)」という言葉から来ていて、「床の上にある」という意味だそうです。「クリアデラ」は育てるという意味の「Criar(クリアール)」から来ているそうです。

私達が訪ねた酒蔵では、一番若いシェリーで30年ものとのこと。古くから伝わる樽を大事に大事につぎ足しながら酒蔵を経営しているとのこと。

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上の写真の中央右あたりにある道具、なんだか分かりますか?これ、瓶に詰める道具だそうです。この酒蔵では、瓶詰めも手作業。機械は導入していないらしく。でもいったいどうやってこれで詰めるのよ?と聞きよる私に、C氏からイタリア語で説明が。さすが、ワイン文化で育ったイタリア人。特別ワインを勉強していなくても、知っている事が多い、、、。実際、ここまでのC氏のイタリア語通訳は完璧でした。スペイン語とイタリア語、似ている!ってよく皆さんおっしゃいますが、、、意外と違う言葉も多く、専門的な話になると私はチンプンカンプン?英語で説明を受けるより良くわかりました♪

シェリーの説明は簡単に書きましたが、もっともっと奥深いシェリーの世界、、、。実際に知りたい!という方は、どうぞ酒蔵まで足を運んでみてください(笑)百聞は一見にしかず、、、です。

さて、試飲の前に、、、と通されたのが、この酒蔵オーナーの個人コレクションの間。ミニ美術館でした。

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これ、なんとピカソが8歳の時に描いた作品たちだそうで(汗)
そんなものが酒蔵に、、、。

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素晴らしい作品がたくさん。

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右端、なんとエル・グレコ!ひょ~!
酒蔵と一緒に美術鑑賞が出来るとは思ってもみませんでした(笑)

さてさて、今度こそお楽しみの試飲です♪

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この日に試飲させてもらったのは、30~50年熟成の色々なタイプのシェリー4種と、シェリーを作った樽で作ったブランデー2種。

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ただし、この酒蔵ではFinoは作っていないらしく。最初は膜を張ったまま熟成させ、熟成途中で膜が消えたらそのまま空気と触れて熟成させる、、、というFinoとOlorosoの中間のManzanilla(マンサニーニャ)からスタートしました。olorosoは完全に空気に触れて熟成するのでManzanillaより色が濃く。確かに街中で飲んだFinoはどれも色が薄い黄金色だったのですが、これは空気に触れることなく熟成したからなんですね~。ふむ。

ブランデーは同じアルコールでも、熟成させる樽によって味が変わります。ウィスキーも同様で、マルサラワインの酒蔵にはイギリスとのコラボでマルサラワインが眠っているウィスキー用の樽を良く見かけます。

とにかく、とにかく、、、シェリーってうまい!って思ったのはこの日が初めての出来事。嫌いではありませんでしたが、こんなに美味しく頂いたのは初めてでした。

マルサラワインとの違いはこれでスッキリハッキリわかったわけなのですが、、、。マルサラでは昔ながらの農民ワイン、、、というのがあって。それとシェリーって、、、ほんと似てるわ、、、とこちらもスッキリハッキリわかりました。農民ワインについては、またいつかじっくりと、、、。

日本ではシェリーと英語名で呼ばれていますが、スペイン語では「Vino de Jerez(ヴィノ ディ ヘレス)」。シチリアではシェリーと言っても「は?」と言われることも多く、やはり「ヘレス」が一般的。現在は英語のシェリーですが元々は10世紀前後にこの地方を支配したアラブ人がこの土地に付けた名前「シェリシュ」が英語になったものらしく。マルサラワインの歴史は17世紀以降ですが、シェリーは歴史古きものなのですね~。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラは2泊したものの、半日は旅の疲れを癒すためにゆっくり休んだため、酒蔵巡りは1軒にて終了。次回いく事があったら、今度は違う酒蔵を訪ねてみたいなー。


Bodegas Tradicion
Piazza Cordobeses, 3 Jerez de la Frontera(Cadiz)
http://www.bodegastradicion.es/
# by latavolasiciliana | 2013-07-09 01:02 | 2013夏 アンダルシアへっ! | Comments(4)

マルサラワイン祭り!

更新したいことがたっくさんあるのに、、、全く追いついていません(汗)

昨晩はマルサラで開催されているワイン祭り、その名も「MARSALAWINE」に行ってきました。マルサラと言えばマルサラワインで知られる街。近年、様々なイベントが開催されるマルサラですが、このワイン祭りは今年が初めての開催でした。

チケット購入時にもらうワイングラスを首からぶら下げて、街の数カ所に設置されているブースをまわる、、、というなかなかおもしろいイベントでした。チケットは7ユーロ。ワイングラスは意外としっかりしたもので、これで既に元が取れた感じもあり(笑)

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試飲会場はさすがマルサラ、、、。マルサラワインオンパレード!こんなにあったのね~、、、というくらいのマルサラワインの蔵が出展していました。が、まずは白から試飲してまわり。次に赤。そしてマルサラ&パッシート、、、、いや~、飲んだ飲んだ!(笑)

シチリアのワイナリー中心だったので飲んだ事があったワインも多かったですが、色々な会社の同じ品種のワインを比較しながら飲むなんてチャンスはほとんどないので、すごく良い勉強になりました。それとともに、ワイン業界の全体の傾向っていうのも見えてくる。

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最後にたどり着いた会場は、カルミネ修道院。ここは普段は現代美術館として使われているため、私も入ったことがありませんでした。

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修道院自体はシンプルな作りでしたが、回廊で注いでもらったワインをもって中庭のベンチに腰掛け、星を見ながらワインを飲む、、、こんな雰囲気を味わえるのは嬉しい&楽しい&美味しい(笑)修道院会場はどうやらシチリア以外からきたワイナリーのブースだったらしく。ここでトレンティーノのすばらしい酒蔵に出会いました。少量しか作っていない酒蔵なので、決してVini Italyなんかには出展しないらしく。ならばマルサラ出展は、、、バカンス半分か!?と一瞬思いましたが(笑)既に酔っ払い気味の私に熱く語ってくれたお兄さん。今度トレンティーノに行く機会があったら訪ねてみたい、、、と思わせる熱さでした。

今年初めて開催されたワイン祭り。その場に行ってみるまでたいした情報もなかったし、その場に行ってみても、どこでチケットを買うのか、どこで試飲できるのか、、、よくわからない、、、、シチリアのオーガナイズらしさ満載のイベントでしたが、年々進化していくことを願いつつ。。。。今年でどんなものかわかったので、来年は作戦を立てて挑みたいと思います(爆)
# by latavolasiciliana | 2013-07-07 16:36 | シチリア散策♪ | Comments(4)
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アンダルシア紀行、、、真っ最中ですが、ラ ターボラ シチリアーナからのお知らせです。

日々の仕事に追われ、伸ばし伸ばしになっていたシチリア美食の旅、秋のプランの詳細お知らせですが、前半期が一段落してやっと更新することができましたっ!変更も少しあります。

● 当初予定していた「ブドウ摘みプラン」は都合により中止。その代わり、フリー予約期間を9月15日まで延長しました。ちょっと遅めの夏休みを、、、と計画中の皆様、是非ご連絡ください♪ 

●10月中旬の「オリーブ摘みプラン」、今年は夏の到来が遅いシチリア、、、10月のどの時点での収穫かイマイチ見通しが立ちません。なのでオリーブ摘みプランを「トラーパニステイベーシックプラン」に変更致しました。ラ ターボラ シチリアーナ創業時からのプランで、未だに1番人気。西シチリアの魅力を短期間で味わえる充実のプランです★体育の日の連休にかけているので、お休みも取りやすい時期です!

●10月下旬の「東シチリア周遊」は参加ご希望のお客様のご要望により行程を少し変更しました。タオルミーナには行きませんがその代わりに行くのはチェファルー。これまた海辺の美しい中世の街、、、すっごくカワイイんですっ!美食&陶器三昧の旅となりそうです♪価格も少し下がっていますので、オトクかも??

●11月開催の「ドンナフランカ料理合宿」!6回の料理教室に食の工場見学&観光、、、シェフや料理教室の先生など、食のお仕事をされている方に大人気のプランです。短期間で西シチリアの魅力を満喫することができます!

秋は暑くもなく寒くもなく。料理修業にも観光にもとっても気持ちが良い時期❤ シチリアの食を、大自然を堪能しに是非いらしてくださいね!

ちなみに上の写真は、白い砂浜で知られるサン ビート ロ カーポを上からみた写真です。アンダルシアも良かったけど、やっぱりシチリアは美しいのでした❤
# by latavolasiciliana | 2013-07-04 18:00 | ラ ターボラ シチリアーナ | Comments(0)
セビリアの次に目指したのは100キロほど南下したところにあるヘレス・デ・ラ・フロンテーラ。

街に入るといきなりこれ。

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ペペおじさん!
Tio Pepe=Zio Pepe。まさにペペおじさん、、、です(笑)

マルサラといえばフローリオ、シェリーといえばティオ・ペペ。シェリーを代表する酒蔵です。街中はティオ・ペペであふれていました。徹底してるな~。マルサラはマルサラワインで知られる街ですが、ここまで徹底していない感じがします。

この街小さくてカワイイ♪

セビリアと同じような丸い建物。

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街はやっぱりヨーロッパ風です。

が。

なんかこの街、、、ずいぶん昔にタイムスリップした感じがします。

かなり寂れた風のバル。場末の酒場風。

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レトロなお店。なんかこういう色のお店って、、、今はもうないかも。

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この風景も、、、

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なんだかレトロ!こうなってくると全てがレトロに見えてくる(笑)それがまたいい感じを醸し出しています♪

カテドラーレはご立派で。

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青い空がきれいだな~♪ セビリアはちょっと曇っていたから、余計に青がまぶしい!

カテドラーレ内部はやはりセビリア同様、ぶっとい柱がたくさん。

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ステンドグラスがあふれていて美しい教会ではありましたが、これで5ユーロは高いなぁ~、、、。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの街中にはあっちこっちにワイナリーがあります。

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真ん中の樽マークがワイナリー(Bodegas=ボデガス?)の印。おそらく20軒以上あると思われます。翌日は、その中でもとってもマニアックなボデガス?を訪問。ここでシェリーについての謎が全て解けたのでした、、、っ!
# by latavolasiciliana | 2013-07-03 23:48 | 2013夏 アンダルシアへっ! | Comments(0)

イタリア人も美食と羨むイタリアの南に浮かぶ島・シチリア島から。トラーパニ在住、「シチリア 食のスペシャリスト REI」が市場、食材、レシピ、オリーブオイル豆知識など、美味しい&幸せな食卓をお届けします!シチリア観光情報もあり☆


by latavolasiciliana