<   2015年 01月 ( 15 )   > この月の画像一覧

電車に乗って向かった先はカステルヴェトラーノという街。ここはTumminia(トゥンミニア)という古代小麦の全粒粉を使ったPane Nero(黒パン)で知られる街。カステルヴェトラーノはトラーパニ県の中にはありますが、ここトラーパニではほとんど見かけない黒パンの秘密を探りに行ってきました。

今回訪問したのは粉挽き屋さん。そう、黒パンの秘密はまずは粉にありき、、、だから。

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ここの粉挽き屋さんでは800年代末から使われているという製粉機を使っていました。

ここが実際に粉を挽く部分。

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この石はフランスのFERTE(フェルテ)という土地の石らしく。
なぜこの石、、、?Tumminiaは硬い硬質小麦。
柔らかい石だと消耗してしまって長く使えないそうです。
その点FERTEの石は硬いので、長い年月、粉を挽き続ける事が可能だそうです。

長く使用可能なことも重要ですが、最大の理由は別にあり。

この石で挽いたときと、最新式の機械で挽いたときの粉の香りや色が違うのだとか。
昔の石で挽いたほうが若干色は黒く残り、そしてさらに香り高くなるそうです。
だからこの石にずっとこだわってきたとか。

この日、案内してくれたのは3代目のFilippoさん。

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古い製法へのこだわりも強いですが、新しい技術への挑戦も必要とFilippoさん。

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Tumminia以外の硬質小麦は最新マシーンにて挽くそうです。なぜなら全粒粉でない粉にするには最新のマシーンの方が精度の高い粉になるから。シチリアではRimacinata(リマチナータ)と呼ばれている硬質小麦の粉ですが、これは麦の外皮などは取り除かねばなりません。そして細かくサラサラの粉なければなりません。そのためにはやはり新しい技術を取り入れたそうが良いそうです。

2階には粉を袋に詰める設備があります。

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一袋一袋手作業で詰めていました。

「ここで働くのは僕と奥さん、そして妹、それにあと3人の従業員だけ。だから粉を挽く以外のことは全部手作業さ。」

大きな工場にもみえるこの粉挽き屋さんですが、実際には手作業の部分もかなり多く残っていました。

日本でもお菓子や料理を作る仕事をしていましたが、「粉の鮮度」について考え始めたのはイタリアに着てから。
日本では「挽き立ての粉」なんてなかなか手に入りませんが、
シチリアには小さな粉挽き屋さんがまだまだ残っていて、
はかなり鮮度の良い粉を手に入れることができます。
この粉挽き屋さんにも私が見学している途中、地元の人や、地元のパン屋さんが
ひっきりなしに粉を買いにやってきていました。

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これは直営のパン屋さんで販売している黒パン。
外観からもちょっと黒っぽいのがお分かりかと思いますが、中もかなり黒く。(というか茶色ですが)
切ってみると粉のとっても良い香りが漂ってきます。
食べてみると、ふんわ~りと鼻に抜ける粉と、焼いたときの薪の香り。
そしてモチモチの食感。
一度食べるとかなり病みつきになります。

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3代目オーナーのFilippoさんに将来の夢を聞いてみると、、、

「今は2台しか設置していない昔の粉挽き機、実は全部で8台あってね。
将来はこの8台を全部稼動させたいんだよ。
それも街の中じゃなくて、麦が実際に植わっている自然環境の中でね。
そこで美味しい粉を挽いて、カステルヴェトラーノの伝統を絶やさないよう、
代々この麦と粉とパンの伝統を伝えていきたい、
そして世界に向けてシチリアの素晴らしさを発信していきたい、それが今の夢かな。」

2つ前のエントリーでシチリアが都市化していること、モダン化が進んでいることを書きました。
でもその一方で、こうして伝統を守ろうとしている若者がいることに、ちょっと安心感を覚えた1日でした。
そして料理に携わるものとして、やはりその原材料のことを深く知ることの大切さも感じました。

ラ ターボラ シチリアーナでは、パン作り体験もできる粉挽き屋さん見学を企画中です。
ホームページに掲載するのはまだ少し先となりそうですが、
ご興味のあるかたラ ターボラ シチリアーナのお問い合わせフォームよりご連絡下さい。
シチリアの伝統を見て、触って、感じて、、、一緒に学びましょう!
by latavolasiciliana | 2015-01-31 19:05 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)

シチリア電車小旅行

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トラーパニからひさしぶりに電車に乗って小旅行へ。

電車が一部を除いて全く整備されていないシチリア島。
旅人の移動は長距離バスが便利なシチリア島。
ところが中には電車で行ったほうが便利という街が少ないながらに存在していて。
昨日はそんな街に用事があって、久しぶりに電車に乗ることに。

9時38分、トラーパニ発、パレルモ行きの電車。
何が起こるかわからないシチリア。
少し早めに9時過ぎに駅に着いてみると、既に待っていた電車。
電車の近くを行ったり来たりしていた車掌さんが

「もう乗れるよ」

さすがにまだ早いな、、、と思ったけれど、一度電車に乗ってみると、
暖かい、、、、。
雨が降り肌寒かった朝。
乗客のことを考えてか、それとも温度調整が聞かないのか、
汗が吹き出さんばかりの暖かさだった車内に驚き。

トラーパニの駅には中庭があって、天気が良いと昔の気分に浸れるちょっと素敵な場所。
まだ出発まで時間があったので、中庭を歩いてみると、
ほとんど人気がない駅にあるインフォメーション。

「街中のインフォメーションは閉まっちゃって、今はここに移動してきたのよ」

とタバコをふかしながら話すシニョーラ。
確かに1月は旅人がほとんど街にいない。
けど、確か夏のシーズン真っ最中にも街中のインフォメーションは閉まっていた。
変な話だな、などと思いながら、
シニョーラと雑談をしながら時間を潰し、出発5分前に電車に乗り込む。

9時38分、定刻で出発した電車。
あまりに38分ぴったりに出発したことに驚きを隠せず。
ガタゴト、ガタゴトと徐々にスピードを上げる電車。
そこにはいつも車で走る時に見る風景とは違う風景が広がり。

1両の中に居合わせたのは私を抜かして3人。
電車に乗ってすぐに携帯電話で誰かに電話し、
大きな声で世間話が始まる。1人終わり、2人終わり、、、
30分ほど経った時、ようやく電車の中に静寂が訪れた。

そんな頃を見計らって、車掌さんが乗車券の見回りに来た。
見回りに来たはずなのに、

「いいから、いいから。Buon viaggio(良い旅を)」

と言って、切符も点検せずに立ち去り。

1時間後、目的地少し手前の大きな街で同じ車両に居合わせた乗客は
全員降りていった。
隣の車両を除いてみると、婦人が1人乗っていた。

1時間半後、定刻より5分だけ遅れて電車は目的地に到着した。

久しぶりの小さな電車の旅は、まるで映画を見ているような風景だった。
by latavolasiciliana | 2015-01-29 18:37 | 旅エッセイ | Comments(0)

BIOとシチリアの都市化

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ここのところ雨が続きお菓子ばっかり作ってる、、、って話を先日アップしました。
昨日、ココナッツクッキーでも焼くかな?と思って材料をチェックしてみたら、
ココナッツファインがありませんでした。
お菓子を作る材料は、できるだけBIOなものを心がけていますが、
そういえばオーガニックのココナッツファインってトラーパニでは見たことがなくって。
トラーパニで唯一の(多分)BIO食材屋さんに散歩がてら行ってみました。

そしたらあったあった。どうやらスリランカ産??HAND IN HANDというフェアトレードのものらしいです。

そのほかにも、大麦や燕麦など5種の穀物のミックスフレーク、砂糖、そしてベーキングパウダー購入。
すべてBIOです。

でもBIOってね~。

ヨーロッパには多くのBIOを認定する団体があって。それぞれBIOの基準が違うのも難しいところ。

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ミックスフレークには2つのBIO団体の認定マークが付いています。

トラーパニではここ数年、スーパーでのBIO食品売り場が増えてきていますが、
元々の生活が結構BIOなせいか、北部の大都市に比べると全く浸透していない、
という感じがします。
田舎に住む人たちは自分の庭(と言う名の大きな畑)で日常的に食べる野菜や果物を育て、
庭で飼うニワトリが卵を産み。
足りないものは近所で栽培している人から調達したり。
(必ずしもBIOとは限りませんが)
そしてその「田舎」は決してすごく遠いところにあるわけではなく、
車で15分も走ればそこはもう田舎。
それでもBIO製品の需要が高まってきたと言うことは、
そんな昔ながらな生活もだんだん都市化して崩れてきているという証でしょう。

この冬、トラーパニにマクドナルドができる!ということが大きなニュースになったトラーパニ。
本来なら既にオープンしていたはずですが、
ギリギリになって前の道路に市からの許可が下りていなかった、
とかなんとかで、許可が下りるまでオープンが延期となり。
若者の間では、実は中の機材が全部盗まれた!とか、
実は誰かがわざとオープンさせないように妨害している!とか、
都市伝説みたいな話もたくさんあって。

マックができることでこんな大きな話題になっているトラーパニ、平和な感じもしますが、
でもこれ、私の中では大きなニュースでした。
周りの人達はどう思っているのかな~、、、と思って聞いてみると、
小さな子供がいる人達は、やっぱりハッピーセットとかが気になるらしく。
当の子供たちもやっぱり「遊べる」ってところに惹かれている模様。
大人達は結構冷ややかな眼を向けていることにちょっとホッとしたりもして。

シチリア、現在、遅ればせながら都市化が進んでいます。
街にできるお店もテーマは「Moderno(モダン)」。
ショップの内装も新しくできる飲食店のメニューも目指すところは
モダン、インターナショナル、グローバリゼーション、、、、そんな感じを受けます。
確かにずーっと古いものの中に囲まれて生きてきたシチリア人達も
やっぱり新しい風を感じたいのでしょうねー。

一方、もちろん伝統を守ろう!という人達もたくさんいて。

伝統一辺倒だったシチリアにも、色々な選択肢が出てきた、ということなんでしょうね。

シチリアの都市化、モダン化、最初は私も受け入れられずに、
ずーっと古いものを守っていけばいいのに、と思っていました。
が、それはそれ、これはこれ。
古いものを守るという体質は、古き良きものだけではなく、古く悪しき習慣も残るような気がします。
シチリアはたくさんの世界遺産があり、世界遺産ではなくても素晴らしい遺跡や文化が残っている土地。
失業率の高いシチリアですが、本来ならば観光産業だけで全員が食べていけるのでは?と思うほど
観光資源が豊富な土地です。
これを有効活用するには人間的なリノベーションも必要なのかな、と。
今はその過渡期なのではないかな、と思います。
今はモダンに向かっているシチリアですが、この先、いつかシチリアは古き良きものが
再び脚光を浴びる日が来ると信じ。
by latavolasiciliana | 2015-01-28 01:22 | REIのシチリア日記 | Comments(2)

GWはシチリアへ♪

今週は天気の良い晴れからスタートのトラーパニ♪ 天気が良いだけで気分もup♪

1~3月は冬が訪れるシチリア。東京と比べるえと比較的温暖ではあるものの、やはり春の訪れが待ち遠しい季節です。4月になり中旬を過ぎると、もう初夏の日差しとなってくるシチリア。GWのシチリアは比較的気候も安定していて晴れる日が多く。6月を過ぎると結構暑い日がやってくるシチリアですが、GWは暑すぎず、もちろん寒いわけではなく。本当に気持ちの良い季節です☆

去年まで、固定プランを作っていたGWですが今年は皆さんのご都合に合わせてお申し込みができるようになっています。その中でもオススメのコースは、「トラーパニステイ 、レジデンス泊ベーシックコース3泊4日・5泊6日」。短期間でトラーパニ周辺の食文化と観光が一気に楽しめるコースです。

プランでは料理教室が2回、マルサラワインのワイナリー見学と試飲、そして塩田にも行きます。中世の山の上の街エリチェを散策、そして古代ギリシャ時代に立てられた神殿がある遺跡セジェスタ、、、と、食も観光も全部楽しみた~い!という方に最適なプランです♪

ご宿泊はトラーパニ旧市街の中心地にあるレジデンス。 レジデンスとは、普通のホテルやB&Bとは違って

「暮らすように滞在すること」

を目的とした、長期滞在型の宿泊施設です。キッチンも付いているので、ちょっとした料理を作ることもできます。トラーパニのレジデンスやB&Bは通常、チェックインをして鍵を渡したらもう後は勝手にどうぞ~、というスタイルが多いのですが、ご宿泊していただくレジデンスは9:00~23:00まではフロントにスタッフが常駐しています。英語も通じるので、何か困ったことがあればすぐに対応してくれるので安心です♪

4月のトラーパニはもう初夏の日差し♪

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そしてこの時期は1年に1回だけ訪れるお花畑の時期!

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ギリシャ遺跡セジェスタは野の花に包まれます。

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のどかな塩田♪

エリチェからは絶景が望めます。

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写真で見ても美しいシチリアですが、実際に眼で見るシチリアはまた別物。想像するより大きなスケールの大自然が広がります!

5泊6日のコースではパレルモ散策にも行きます!

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市場、教会を中心にパレルモ旧市街を一緒に散策しましょう。

GWはどこかに旅行に行きたいけれど、今から予定を立てるのも大変だし、、、という方、是非シチリアへいらしてみませんか?個人旅行ではなかなか難しいシチリア食文化体験の旅にREIがご案内します♪

詳しくは下記URLから。

「トラーパニステイ 、レジデンス泊ベーシックコース3泊4日・5泊6日」

ご興味ある方はまずはお問い合わせください。
by latavolasiciliana | 2015-01-26 18:22 | ラ ターボラ シチリアーナ | Comments(0)

雨週間とお菓子

今週は雨週間のトラーパニ。

今週の月曜日から天気が崩れ始め。
水曜日までは晴れ時々曇り時々雨、みたいに降ったりやんだり、、、だったけれど、
木曜日、金曜日はトラーパニでは年に数回しかないという連日1日中雨、、、。
ま、これも農業やっている人にとっては恵みの雨なんですけどね。
今日、土曜日も朝から雨。

まさに”お天気屋”の私としては連日の雨は気分もドーンと落ちるし、やる気もなくなる(笑)
こんな時は、急ぎの案件がなければ、テレビでも見ながらせっせとお菓子つくりに励みます(笑)

ここ数日作ったもの。

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バターを使わない糖分少なめバナナケーキ、バターを使わないチョコレートケーキオレンジ風味、
バターたっぷりのレーズンのアーモンドケーキ、
うちではヘビーローテーションのシナモンとレモンのクッキー(シチリアの伝統菓子とマンマの手作り菓子P91)、
ゴマクッキー、しょうがはちみつクッキー、、、、
お菓子じゃないけどドミンゴ家の庭から捥いできたBIOオレンジのマルメッラータも。
家にある材料を使って色々作ってみました。

私ってやっぱりお菓子好き❤

我が家では朝ごはんはケーキやクッキーなどの甘いものを食べるので、
お菓子はいくらあっても大丈夫(笑)
でもさすがにバターたっぷり、甘さもたっぷり、、、なものをたくさん食べるのは怖いので、
オリーブオイルで作る糖分控えめのケーキやクッキーを中心に作ってみました。
でもねー、粉中心のお菓子となると、ごはんみたいで軽いから量もそれなりに食べちゃう(苦笑)
ということで、作った矢先にどんどんと消費され、、、結局今朝、全部食べ切っちゃった!(怖)

今日は何を作ろうか、、、と思いつつ、このブログを書いていたら、
今、ちょっと晴れ間が出てきましたっ!

また雨が降り始めるかもしれないので、、、、今のうちに買い物行きます(笑)

皆さん、良い週末をお過ごしくださいね!
Buon week-end!!
by latavolasiciliana | 2015-01-24 17:47 | REIのおうちごはん&お菓子 | Comments(0)
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カンノーリと言えばもはやシチリアの代名詞、、、でもあるほど有名な有名なお菓子。

日本では映画、ゴッドファーザーで毒入りカンノーリを食べさせる、というシーンで一躍有名になったこのカンノーリ。シチリア人ならカンノーリを出されて食べない人はいないから、確実に殺害できる、そんな小道具に使われました。

今では1年中食べることができるカンノーリですが元はといえば、カーニバルのお菓子。カーニバルは復活祭の前の節食期間に入る前のお祭り。たくさん食べて、たくさん騒いで、その後の節食期間に備えよう、というのがカーニバル。今ではバカ騒ぎ的なイメージがありますが、もともとは宗教的意味を持つ行事でした。

カンノーリの語源は、カンナ=葦、サトウキビ。昔はサトウキビの茎の部分に生地を巻きつけて揚げていたことからこの名前が付きました。

アラブから伝わってきたと言われるこのお菓子。色々な説がありますが、リコッタを使うこと、そして飾りにオレンジが使われていることからもやはりアラブ人説が有力かと思います。

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トラーパニ近郊のダッティロ村にはカンノーリの美味しいお店、として知られているお店があります。ここのカンノーリ、美味しい、、、でもデカイ!!指の太さと比較していただきたいわけですが、指は私の指、、、ではなく、C氏の特大サイズ(笑)全長20cmは越すであろう皮の中にた~っぷりと詰まったリコッタ、、、一人で完食はまずムリです。

ちなみに、ダッティロ村がなぜか有名になりましたが、この村の近く村にも美味しいカンノーリが食べられるお店があります。観光客はダッティロを目指しますが、地元の人たちはダッティロ近くの村を目指す人が多いです。




私的カンノーリの美味しい条件、それは、

①リコッタが新鮮であること(個人的にはリコッタは滑らかに漉されすぎず少しザラザラしていた方が好き♪)

②皮はある程度の厚みがあるものの、かじるとサクっと軽やかで、ホロホロ、、、と崩れること

③リコッタと皮のバランスが良いこと

シチリア人的にはこれに加えて、

④大きいこと!

がきっと加えられるはず(笑)

リコッタの中にチョコチップが入っていたり、オレンジの砂糖漬けが入っていたり、オレンジが飾られていたり、横っちょのリコッタの部分にピスタチオパウダーが付いていたり、アーモンドダイスが付いていたり、、、色々なバージョンがあるカンノーリ。それは、その土地の文化を反映しているから。ピスタチオの名産地、ブロンテでは当然ピスタチオが、オレンジの産地に行くとオレンジが。お店のオリジナルであることもありますが、シチリア旅行の際には、そんなところに注目しながら色々な土地でカンノーリを食べてみるのも面白いですよ♪

一見、作るのが難しそうに見えるカンノーリですが、おうちでも簡単に作れます!「シチリアの伝統菓子とマンマの手作り菓子」にもレシピが載っていますので、是非ご家庭でお試し下さいね!

ちなみに今年のカーニバルは2月中旬。12日~17日にかけて、イタリア全土、各地でお祭りが行われます。シチリアでは、シャッカ、アチレアーレのカーニバルが有名ですが、トラーパニ近辺でもいくつかの街でお祭りが開催される予定です!
by latavolasiciliana | 2015-01-23 16:59 | シチリアのお菓子 | Comments(0)

アンジェリーノ 逝く

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トラーパニでの修行先、Bar Angelinoの主人アンジェロが天に昇りました。

パレルモ生まれのアンジェロは、1960年、トラーパニでロスティッチェエリア(アランチーニやピッツェッタなどのストリートフードのお店)を開きました。とにかく働き者のアンジェロは朝から晩まで、祝日も土日も、、、休むことなくとにかく働きました。最初は路地裏の小さなお店だったのが、食べるスペースを作り、食事も提供し始め、、、。私がここで修行をした2005年には、さまざまなストリートフードを中心に、シチリア郷土料理やドルチェもショーケースに並ぶBarとなっていました。

当時は既に経営は4人の子供たちに引き継がれていましたが、アンジェロは毎日Barに来て、お客様との会話を楽しみつつ、元気に働いていました。私のこともいつも気遣ってくれ、去年会ったときにも、私の事を心配しつつも、ここトラーパニに住みついた事をすごく喜んでいました。

写真は私が働きだしてすぐの時、Cantina Frolioでのケータリングのお仕事に連れて行ってもらったときのもの。アンジェリーノ(右)と息子のペッペと記念撮影。

一生涯、お店で働く事が大好きだったアンジェロ。食を通してたくさんの人に、たくさんの笑顔をもたらしたアンジェロ。今日のお葬式には、教会には溢れんばかりの人が彼を偲び参列していました。ミサの最中、あちらこちらからすすりなく声が聞こえてきました。いつも笑顔でたくさんの人に愛されたアンジェロ。

どうか安らかに、、、、心よりご冥福をお祈りいたします。
by latavolasiciliana | 2015-01-21 19:54 | REIのシチリア日記

1月は映画と本と、、、

1月、それは最も暇な月、、、。

お正月があけ、クリスマスがあけた途端に静まり返るトラーパニの街。1月は海の近くの観光の街にとっては一番仕事が少ない月。なので、多くのレストランやパスティッチェリアがこぞってバカンスでお店を閉め。シチリアとは言えそこそこ寒かったり、年間の中では雨が比較的多い月でもあるので、トラーパニ市民もあまり外に出ず。この間は土曜日の夜に、軽く飲みに行こうか、と夜賑わうBarに行こうと思ったら、飲みながら食べるものがなかったのでお店を変える羽目に。じゃー、ピッツァでも食べに行くか、と思ったら、まだ22:00なのにピッツェリアもひっそり、、、ありゃりゃ。

ま~、トラーパニの街も静まり返っていますが、私も1月はお客様がほとんどいらっしゃらない月。

この時期は毎年、映画を見まくり、買ったけれどまったく読んでいなかった本を読んだり。すっかり引き篭もり月間。

今年に入ってかなりの本数の映画を映画館で見ました。Skyではおびただしい量の映画が見れるし、レンタルDVDもありますが、映画はやっぱり映画館で見るのが好き。

先日見た「EXODUS~神と王~」。旧約聖書の出エジプト記を映画化したもの。当時のエジプトの様子が描かれているのがこれがすごい!壮大なスケールのセット(CG?)で、お~、古代エジプトってこんな感じだったんだ!と、妄想が
膨らみます(笑)

特に10の災いが起こるシーンはすごい、、、。

内容的にはちょっと薄っぺらかったけれど、古代エジプトの妄想を膨らませる映像を楽しみに是非映画館で見てください。



ただ、最後の波が押し寄せるシーン、あれは怖かった、、、。

そして本、といえば、先週、「Street Food」という本の著者、Clara e Gigi Padovaniのトークショーがトラーパニで開催されました。彼らは食のジャーナリストで、多くの本を出版しています。この手のイベントがトラーパニで開催されるのはすっごく珍しいこと。私はFBでこのイベントを知ったのですが、オーガナイズしていたのはなんとC氏のお友達でした。やっぱり小さいな、トラーパニ(笑)

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6ヶ月もの間、イタリア全土を周りつつ取材をして書き上げたというこの本。取材途中の素敵な出会い、レシピをなかなか教えてくれなかった話、などなど、取材中の小話や、ストリートフードが出てきた歴史・文化的背景など、興味深い内容の1時間半でした。

ストリートフード=ファーストフード、ではない。

「どこでも同じものを安く早く」が、売りのファーストフードに対し、ストリートフードは「土地の文化を反映した安くて早くて質のよいもの」。

最近、大手ファーストフードチェーンが進出してきていますが、日本での広がりに比べるとまだまだ台頭してきている、というわけでもないイタリア。それはもしかしたら、それぞれの土地に、それぞれのストリートフードが根付いているからかもしれないですね。

この本、写真を見ているだけでも楽しく、レシピも載っています。イタリア語が読める方にとっては、ストリートフードの歴史も読むことができる、楽しい1冊。イタリア旅行に来た際には是非1冊の私のおススメです。日本でもイタリア気分が楽しめます(笑)

こういう楽しい本に出会うとワクワクします!

今月で既に5本、映画を見ましたが、あと気になるのが1本あって。それは「La teoria del tutto」。邦題は「博士と彼女のセオリー」、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻の関係を描いた物語。日本では3月に公開予定のようです。私は一足お先に今週見てきます。

今週は少し天気もぐずつき気味のトラーパニ。少しノンビリと過ごしたいと思います。
by latavolasiciliana | 2015-01-20 20:57 | REIのシチリア日記 | Comments(2)
天空に浮かぶ街ラグーサ、ジャリジャリチョコの街モディカ、南東部の宝石ノート、、、シチリア南東部には魅力的な街がたくさん!でも、、、公共の交通機関を使っていくのは至難の技。それでも行きたい!という方のために、、、ラ ターボラ シチリアーナでは新しいプランを作りました。

滞在のベースとなるのは、私が2004~2005年にかけて、チョコレート修行のために滞在した「モディカ」という街。渓谷沿いに作られたこの街。渓谷に張り付くように作られた家々は、まるで洞窟住居を連想させます。夜になると灯るオレンジの街灯が渓谷を照らし、、、それはそれは美しい空間。シチリアには美しい街がたくさんありますが、どこかひとつ、、、と言われたらきっと私は「モディカ」と答えるかと。それほど、美しく、そして異国情緒を感じさせてくれる街なのです。

小さな街なので多くの人がチョコレートを買って次の街に移動してしまいますが、モディカの本当の美しさが見れるのは日が落ちてから。なので、この街をベースとして選びました。

プランでは、ご到着日の夜、早速モディカの夜景を専用車で回りながら堪能していただきます。

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2日目は、天空に浮かぶ街ラグーサへ!移動は専用車でラクラク♪

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シチリア南東部のバロックの街といえば、縁の下の力持ち!

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思わずププっと笑ってしまうような力持ちもたくさんいます。

おいしいチーズ屋さんもあります。

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ご出発前に、ラ ターボラ シチリアーナ特製お勧めのお店&スポットが入った地図を差し上げます。観光も食も十分にお楽しみください♪

ランチ終了時間ごろにモディカに戻り、夕方はモディカチョコレート、、、といえば!モディカ一番の老舗お菓子屋さん「Bonajuto(ボナユート)」で古代アステカ文明から伝わる、、、というチョコレート作りを見学いただきます。チョコレートだけではなく、モディカ菓子も試食☆

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ボナユートは私がシチリアで一番最初に修行をした思い出の店。もう10年も経ちますが、そのときのメンバーも健在っ!皆さんを優しく出迎えてくれるはずです♪ チョコレートの歴史や作り方をわかりやすく説明してくれます。

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さて、この日の夜は地元ファミリーのお宅でお夕食♪ モディカの郷土料理を堪能いただきます。気分はプチホームステイ!英語も通じますが、言葉がわからなくてもご安心を♪ 心と心でする会話、、、きっと旅の思い出になるはずです。

盛りだくさんの2日目が終わり、3日目。

モディカの街から田舎道を走り、、、ワイナリー訪問です。シチリアの雄と言っても過言ではない「PLANETA社(プラネタ社)」のブドウ畑&カンティーナを訪問します。かの有名なプラネタ社のワインがどんなところで作られているのか、、、じっくりお楽しみいただけます。イタリア語、もしくは英語のご案内となりますが、事前に詳しい資料をお渡し致しますので安心してご見学いただけます。

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ランチもワイナリーにて♪

4種のワインを試飲しながら、ワイナリーでシチリアの特産品をたっぷりと使ったランチをお楽しみください。

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午後は、南東部の小さな宝石と言われるバロックの街、ノートへ。美しいバロックの街を散策、、、そしてもうひとつの目玉!シチリアファン垂涎(笑)の「パスティッチェリア Caffe' Sicilia(カッフェ シチリア)」でお菓子をお楽しみください♪

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カッフェ シチリアにはシェフ パティシエ コラード氏が生み出す美味しいシチリア菓子を食べに全国からお菓子ファンがやってきます。

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この日も移動はすべて専用車ですので、移動はラクラク♪

3泊4日のこのプラン、ご宿泊はモディカの旧市街中心地にあるプチホテルをご用意致します♪

電車やバスなど公共の交通手段が発達していないシチリア、、、自力で移動しようと思うと、なかなか大変です。プランではモディカに到着してからは、ほとんどが専用車での移動。安心して旅を楽しむことができます☆

もちろん、カターニャ空港、カターニャ市街、または他の街よりモディカの街まで専用車を手配することも可能です。(※別途料金)

こちらのプラン、基本的には日本語アシスタントが付かないプランとなっていますが、モディカのど真ん中にある「Modica Visiter Center(モディカビジターセンター)」のスタッフが皆さんをサポートします。街やプランのインフォメーションはもちろん、旅の途中で困った時にはお気軽にお立ち寄り下さい。ワタクシ、REIへの日本語ホットラインもご利用いただけます♪

ここで、皆様に朗報☆

ただいまモニター1組を募集中です。通常、REIのアテンドが付かないこのプランですが、1組様に限りご到着~ご出発までREIのフルサポートが無料で付きます!条件は下記の通り。

●ご滞在中に撮影した写真をホームページ、ブログ、Facebookにての使用を許可いただける方。(お客様の顔が写っている写真が掲載される場合もあります)
●2名様以上でご参加いただける方。
●ご滞在後、プランの詳細についてのアンケートにご協力いただける方。

2015年はシチリア南東部へ、、、と思っている方、チャンスですよ~☆

旅の詳細、料金などは下記URLよりご覧ください。

■バロックの街を周遊しながら楽しむ食の旅
ジャリジャリチョコ 工房見学+ワイナリー見学&ランチ+プチホームステイ

http://tavola-siciliana.com/set_plan/barcco.html

皆さんからのお問い合わせをお待ちしております☆
by latavolasiciliana | 2015-01-14 00:18 | ラ ターボラ シチリアーナ | Comments(4)
今年は年末に天候が崩れ、雨&大雪が降ったため、畑の土はかなりの水分を含んでいました。

シチリアの土、水分を含むと粘土みたいにドロドロになります。長靴を履いて畑を歩くと、靴に土が大量に引っ付き重い&2倍に膨れる(笑) そんなこんなで私はしばらく、畑に入っていなかったのですが、、、、その間、パパはしっかりと畑仕事していました。

日曜日の午後。ようやく土も乾いてきたので畑散策っ!

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わおっ!もうグリーンピースが成長し始めている、、、っ!

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ソラマメも、、、♪

マメって小さい頃はやたらかわいいと思いませんか?

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にんにく。

12月に植えたそうですが、収穫は7月上旬。にんにくって小さいですが、半年以上もかけて、あの不思議な形を形成していきます。にんにくは種ではなく、にんにくの1片を植えるわけなのですが、1片が1つのにんにくに、、、まるで錬金術っ!自然ってすごい。

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ここ、、、まるで雑草園みたいですが(笑)

庭の一角の種を撒いて出てきた青菜と、野草が混在している場所。数種類の青菜が収穫できます。奥のフサフサしたところは、お隣の畑。小麦が生長しています。

冬のシチリアの畑は、ブロッコロ(という名の黄緑カリフラワー)、フィノッキオ(フェンネル)、カルチョーフィ(アーティチョーク)が主役達。その他はあまり植わっていない地味~な感じ。でも年を越すと春野菜が成長し始めて、早くも春の息吹が感じられます。

1月2月はシチリアも結構寒いですが、陽射しは段々と強くなってきて、日も少しずつ長くなってくる。春の訪れを感じられる日が多くなってくる時期です。

12月はクリスマスシーズンで好きな時期のひとつでもあるけれど、それと同時に一番日の短い冬至もあるという嫌いな季節のひとつでもあります。気分もお天気にすっかり左右される私は、年明けが待ち遠しく、そして春の兆しを感じながらちょっとウキウキしてきた今日この頃です♪
by latavolasiciliana | 2015-01-12 19:00 | 畑の四季折々 | Comments(0)

イタリア人も美食と羨むイタリアの南に浮かぶ島・シチリア島から、トラーパニ在住のREIが食材情報、レシピ、オリーブオイル豆知識など、美味しい&幸せな食卓をお届けします!


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