カテゴリ:旅エッセイ( 1 )

シチリア電車小旅行

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トラーパニからひさしぶりに電車に乗って小旅行へ。

電車が一部を除いて全く整備されていないシチリア島。
旅人の移動は長距離バスが便利なシチリア島。
ところが中には電車で行ったほうが便利という街が少ないながらに存在していて。
昨日はそんな街に用事があって、久しぶりに電車に乗ることに。

9時38分、トラーパニ発、パレルモ行きの電車。
何が起こるかわからないシチリア。
少し早めに9時過ぎに駅に着いてみると、既に待っていた電車。
電車の近くを行ったり来たりしていた車掌さんが

「もう乗れるよ」

さすがにまだ早いな、、、と思ったけれど、一度電車に乗ってみると、
暖かい、、、、。
雨が降り肌寒かった朝。
乗客のことを考えてか、それとも温度調整が聞かないのか、
汗が吹き出さんばかりの暖かさだった車内に驚き。

トラーパニの駅には中庭があって、天気が良いと昔の気分に浸れるちょっと素敵な場所。
まだ出発まで時間があったので、中庭を歩いてみると、
ほとんど人気がない駅にあるインフォメーション。

「街中のインフォメーションは閉まっちゃって、今はここに移動してきたのよ」

とタバコをふかしながら話すシニョーラ。
確かに1月は旅人がほとんど街にいない。
けど、確か夏のシーズン真っ最中にも街中のインフォメーションは閉まっていた。
変な話だな、などと思いながら、
シニョーラと雑談をしながら時間を潰し、出発5分前に電車に乗り込む。

9時38分、定刻で出発した電車。
あまりに38分ぴったりに出発したことに驚きを隠せず。
ガタゴト、ガタゴトと徐々にスピードを上げる電車。
そこにはいつも車で走る時に見る風景とは違う風景が広がり。

1両の中に居合わせたのは私を抜かして3人。
電車に乗ってすぐに携帯電話で誰かに電話し、
大きな声で世間話が始まる。1人終わり、2人終わり、、、
30分ほど経った時、ようやく電車の中に静寂が訪れた。

そんな頃を見計らって、車掌さんが乗車券の見回りに来た。
見回りに来たはずなのに、

「いいから、いいから。Buon viaggio(良い旅を)」

と言って、切符も点検せずに立ち去り。

1時間後、目的地少し手前の大きな街で同じ車両に居合わせた乗客は
全員降りていった。
隣の車両を除いてみると、婦人が1人乗っていた。

1時間半後、定刻より5分だけ遅れて電車は目的地に到着した。

久しぶりの小さな電車の旅は、まるで映画を見ているような風景だった。
by latavolasiciliana | 2015-01-29 18:37 | 旅エッセイ | Comments(0)

イタリア人も美食と羨むイタリアの南に浮かぶ島・シチリア島から、トラーパニ在住のREIが食材情報、レシピ、オリーブオイル豆知識など、美味しい&幸せな食卓をお届けします!


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