カテゴリ:シチリアのオイシイ食材( 11 )

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私がいつも買う地元トラーパニの養蜂農家さんが運営するハチミツ屋さん。
日本の料理教室やシチリア祭りでもご紹介させていただいたこのハチミツ。

うちの実家はほとんど砂糖は使わずハチミツを使うのですが。
日本で買う国産のハチミツより、私がもっていくこのトラーパニのハチミツの方が味が濃いと。

いつも農民市場に買いに行くのですが、今日はひょんな話からプチハチミツ講座が始まりまして。

ここのハチミツが濃い理由、それは、ハチミツの中に含まれる水分量が少ないから、だそうで。
例えば北部で採れるハチミツは大体25%以上はあるのに対し、トラーパニのハチミツは12~15%。
つまり、水分量がすくなければその分、味が濃くなるわけで。
北イタリアの養蜂農家さんからは、毎年結構な量のバルクでのハチミツの注文があるそうですが、
それは自分達が採取したハチミツに混ぜるためだそうで。
こうすることで、水分量を下げ、味の濃いハチミツを作るそうです。

初耳。

「Ape Nera(アーペ ネーラ=黒い蜂)って知ってる?」

と聞いてみたところ、

「僕たちのはほとんどがApe Neraだよ。」

Ape Neraとは最近スローフードがプレシディオに登録し始めたシチリア伝統の蜂。
Ape Neraが採取してきたミツは味が濃く、栄養価が高い、とのうわさ。
「希少価値」と言われていて、私もトラーパニのどこかで売っているところないかな~、、、と思っていたのですが、
実は、普段食べていたハチミツはApe Neraだった!!!

ぬわんと、、、。

「僕たち、地元でしか販売していないから、Ape Neraとかアピールしなくても、信用でお客様が買って行ってくれるからね~。」

とのこと。
それも確かに。
そう、このハチミツ屋さん、農民市場に行くと、列を成すほど人気のハチミツ屋さん。
みんな美味しいモノは良く知っている(笑)

その話に続き、

「マヌカって知ってる??」

と聞かれ。

ニュージーランドの殺菌力が高い、そして価格もお高いハチミツ、、、というくらいしか知識はないけど、、、というと、

「その殺菌力ね。うちのユーカリのハチミツから、マヌカの3倍量が分析で検出されたんだよ。」

マジ―。

確かにここのハチミツ屋さんで、「ユーカリのハチミツは喉が痛い時にいいから」と、ガラガラ声の時に何度も進められ(笑)
一度試したら、喉の効果よりも、その風味が気に入って、今日手にしていたのも偶然ユーカリ。

ちなみに500mlでお値段8ユーロ(約1000円弱)。
マヌカに比べるとかなりお得な感じで。

なかなか謎の多いハチ&ハチミツの世界。

ちなみにハチミツって「生」のものは輸入するのがなかなか大変で。
(「生」ですからね。。。。)
殺菌消毒しているものはたくさん入っていますが、殺菌消毒すると風味が落ちる事はもちろんの事、
ハチミツの持つ効果や栄養価がグン、と下がってしまうそうです。

ここ数年、輸入(輸出?)のお仕事にもちょっと携わるようになり、つくづく思ったのが、

「美味しいものは現地に行かなければ食べられない」

ということ。

日本は何でも手に入るからね~、、、と、良く言います。
確かに日本には驚くくらいの世界から輸入された食品があります。
が、それは遠い国から日本に運ばれ、、、必ずしも現地と同じ状態であるとは言えず。

そして、厳しい日本の検疫システムにより、輸入が不可能なものもたくさんあります。

やっぱり美味しいものは、現地で、その空気の中で食べるのが一番!とつくづく思った今日の朝でした。

今日は25℃近くまで上がったトラーパニ。
そして今日の夜中にサマータイムになり。
いよいよ本格的に冬脱出!!
もう夏が待ち遠しいトラーパニです❤




by latavolasiciliana | 2017-03-26 01:07 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
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今年もやってきました赤にんにくの季節。

トラーパニの街を出て数キロ車で走ったところにある小さな村、Nubia(ヌビア)。
ここでは香り高い風味の赤にんにくが作られています。

Nubiaは塩田のすぐ横っちょにあって。
赤にんにくが栽培される土にはミネラル成分がたっぷりと含まれていて、
それがNubiaの赤にんにく特有の香りを生み出すそうです。
香りがいいだけではなく消化もよいといわれているこの赤にんにく。
トラーパニ地方の料理には欠かせない食材の一つです。

赤にんにくの収穫は1年に1回、今の季節にだけ行われます。
乾燥してから編み込まれた赤にんにくは、家の外やキッチンにそのままぶら下げて、
1年間使い続けます。
さすがに春先になるとスカスカしてくるのですが、
それでも温室栽培などはせずに、使えるものだけを使う。
トラーパニの人達のこだわりを感じます。

先日、農民市場に行ったらここにも並び始めていました。
今の時期の赤にんにくはまだまだ辛味が強くて、
パスタに入れるとこれがまたピリっとして旨い!

季節の風物詩はやっぱりいいな~♪

==

なんだかバタバタ、、、と過ぎていった先週ですが、今日から夏合宿
今回はシチリアで、日本で、、、もう何度もお会いしている気心知れたお客様と、
一緒にマレッティモ島を楽しんできます!

では行ってきまーす♪



by latavolasiciliana | 2015-06-29 15:54 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
パンテッレリア島食文化ツアーではチーズ工房も訪れました。

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数年前に訪れたときにはもっと新しかった看板が、、、
かなりすり減っていました(笑)
でも手書きのこの看板が手作り感満載でいい感じ♪

営業時間が11:00~13:00と異常に短いこのチーズ工房、、、なぜなら、、、
朝、放牧している牛の乳を搾って、それから工房にやってくるから、、、。
島友達に連絡してもらって、工房が開いていることをまずは確認。
12時ごろに訪れてみると、いたいた。


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ちょうどTUMA(トゥンマ)と呼ばれる、これから熟成させるチーズの原型?作っているところでした。

その風貌はまさにお豆腐!

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プルンプルン♪


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今日はトゥンマを作り、明日は残った乳清でリコッタを作るそうです。
パンテッレリアはシチリアですが羊文化ではない数少ない地方。
ここの工房のチーズは牛乳から作られます。
そういえばあまり羊肉も食べない。

こちら工房のオーナー、ジョバンニ。

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ひじょーに寡黙な職人さんですが、いつもニコニコしながらいろんなチーズを試食させてくれるとっても良いお方(笑)


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トゥンマを熟成期間順に、数日⇒1か月⇒4か月、、、と食べ比べ。
そして激ウマだったのがリコッタ!
これにエリジール ディ ジビッボをかけてたべたらどんだけ美味しいことか、、、❤

そしてチーズひっくり返し体験もさせていただき。


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一度、カゴに入れたトゥンマを形を整え、更に水を切るためひっくり返します。
出来立てのお豆腐をひっくり返すような感じで、なかなか難しい、、、。

ボロン!とこぼれちゃっても、

「ダイジョウブ、ダイジョウブ」

とニコニコ顔のジョバンニ(笑)

食べて、体験して、、、楽しいチーズ工房見学でした!

そして、この日のランチは、、、。

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見学した工房のチーズに加え、スーパーでモッツァレッラ ブーファラとブッラータ、
そして生ハムなどを購入して、宿泊先ダンムーゾ(パンテッレリア式住居)にてノンビリとランチ♪

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今が旬!のインゲンをクタクタに茹でて、サラダも簡単にチャチャっと作って、、、。
旅の間、外食続きだと胃が疲れるので、土地の食材がたっぷりと楽しめるこんなランチも魅力的♪

さあ、まだまだパンテッレリア食文化ツアーは続きますっ!

==
パンテッレリア島食文化ツアー、3名様以上でオリジナルな旅をコーディネートします!
今、ブログにアップしている内容に加え、その他のワイナリー訪問や島の天然SPA体験など、
3泊4日で皆さんを秘境の島、魅惑の食の世界へご案内します!

お問い合わせは下記URLより。
http://tavola-siciliana.com/yoyaku.html



by latavolasiciliana | 2015-06-16 16:58 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(2)
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さて、畑をたっぷりと案内してもらった後は、、、兄弟がランチをご馳走してくれるそうで。
この兄弟、現在はケッパー、オレガノ、エリジール、等等、
パンテッレリア食材の生産者なのでありますが、
若かりし時(って今も十分若いけど)は2人ともシェフとして活躍していたそうで。
彼らがご馳走してくれるというお手製ランチに期待を寄せる我々。

畑近くにある、彼らのダンムーゾ(パンテッレリア式住居)に移動。


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ここのテラスでランチです♪
まずは駆けつけ一杯、、、自家製ワインでかんぱーい!


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パンテッレリアのワインと言えば、、、やっぱりジビッボ。
自分たちで家族が飲むためだけに作っているという贅沢ワイン。
本当にナチュラルなお味で美味しい。
ゴクゴク飲んじゃいそうなとこだったけれど、、、一応仕事なのでそこは控えめに(笑)

さてさて今日のごはんは朝に畑で弟君が収穫していた野菜たちを使ったパスタだそうで。(写真一番上)
朝採れ野菜って一番の贅沢ですのぉ~。

待っている間にあれやこれや、彼らの作るペースト達を試食。


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ケッパーをベースにしたペースト各種。
ひとつひとつ丁寧に味見してみました。
どれもこれも美味しい。
その中からも皆さんにどれが一番気に入ったか、、、アンケート調査。
意外や意外なものが人気で。

そうこうしている間に、キッチンからいい香り、、、♪


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おおー、わたし好み!たまらん!

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兄弟で手際よく盛り付け盛り付け。。。


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見た目地味ですが、、、美味しかったぁ~。
パンテッレリアの野菜ばんざーい!的な美味しさ。
じっくりと炒めてあって、野菜の甘みが十分に引き出され。

パスタの隠し味と使われていた彼らのペースト。
へぇ~、、、こんな使い方もあるのね!
早速今度私も試してみよう。

そして、とっても美味しかったのがドルチェ。

バーチ ディ パンテッレリアというお花型に揚げた生地でリコッタを挟み。


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そこにタラ~りとかけているのは、、、そう、エリジール ディ ジビッボ!!
いやぁ~、贅沢♪

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最後はこれまた自家製パッシートでしめて、、、。
いやはや、ご馳走様でございました。

決してゴージャスなランチではないけれど、土地で採れたものをふんだんに使って、
その味をダイレクトに楽しませて頂きました。
こんなランチが一番贅沢♪

この兄弟、とにかく熱心な青年達でした。
お母さんが小さく始めたこの仕事。
兄はスペインで、弟はイギリスで料理人として活躍していたのに、
パンテッレリア島に帰ってきて継ぐことを決めたそうです。
去年、偶然出会ったこのメーカー。
美味しかったので生産者訪問をする前にフライングで皆様にご紹介しちゃったのですが。。。
やっぱり私の目に狂いはなかった(笑)

パンテッレリア島でつくられる大地の恵みは、
食卓を、そして食事の時間をとっても豊かなものにさせてくれます。
これからも少しずつ皆様にご紹介させていただきたいと思います。

さてさて、パンテッレリア島食文化探検はまだまだ続く!

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パンテッレリア島食文化ツアー、3名様以上でオリジナルな旅をコーディネートします!
今、ブログにアップしている内容に加え、その他のワイナリー訪問や島の天然SPA体験など、
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お問い合わせは下記URLより。
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by latavolasiciliana | 2015-06-13 02:07 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
さて、ウネウネ道を登り、、、道なき道を登り、、、(運転怖かった!)、、、。
辿りついたのは、オレガノ畑!

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パンテッレリア島には島特有の種類のオレガノがあります。
山の上のちょっと涼しい場所で栽培されているのですが、香りが何とも言えず、、、、❤

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ちょうど今が収穫時のオレガノ。
お花が咲いた状態で収穫します。

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ここでも弟君が熱くオレガノ栽培について語ってくれます。

そしてここではブドウも栽培されています。

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去年、栽培方法が世界遺産に登録されたジビッボ種。
このブドウ達、ワインを造る、、、わけではありません。

私の料理教室やシチリア祭り!でもご紹介させていただいた「Elisir di Zibibbo(エリジール ディ ジビッボ)」。
ジビッボ種のブドウジュースを煮詰めて煮詰めて煮詰めて、、、作ったパンテッレリア島伝統の甘味料。
ジビッボ種はアラブ語で、イタリア語で言うと「モスカート ディ アレッサンドリア」、つまりマスカット。
パンテッレリアで育つジビッボはとっても香り高いのが特徴で、
そのジュースで作った甘味料となれば、、、、そりゃ美味しいに決まっているわけで♪

詳しくはこちらをご覧ください。

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かなり標高が高く涼しい場所なので、ちょうど花が咲き終わったころで、、、まだ実は付けていませんでした。
(ちなみに海抜数メートル地帯では既に実が膨らんでいました)

このエリジール、本当に美味しいのです。
チーズに添えてもよし、お肉のソースにしてもよし、ドルチェのソースとしてもよし、、、
もちろんパンに塗ったり、ヨーグルトにかけたりという使い方もよし!
アイディア次第で無限の使い方がありそうな、私が一番気に入っている食材なんです。

収穫するのは9月ごろだそうで。
エリジールを作る頃にまたパンテッレリアに戻ってきたいなー、と思うのでした。

こーんなに美しいお花が咲くケッパー、、、

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でもその前に収穫しちゃいます!

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畑でみんなで記念撮影。

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今回の旅、なんとほとんどが料理教室のセンセイ、、、というすごいチーム。
それだけに皆さん、食材がどういうところで作られるのかはすごく興味津々の模様で。。。

さてさて、次は待望のランチ!

→ その3に続く、、、

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by latavolasiciliana | 2015-06-12 17:41 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
5月の末に今年2度目のパンテッレリア島に行ってきました。
そして今回是非とも訪問したかった生産者がいました。

いつかシチリアの美味しい食材を日本の皆様にお届けしたい、、、

という気持ちは前からあったのですが、正式な形で始めるのはなかなか難しく。
でも去年からチョロチョロとお試し的に料理教室で初めてみた食材ご紹介。
これがなかなか好評で。

皆さんにお届けする食材は、まずは食べて、美味しかったら生産者を訪問して、
生産の現場を見て、作る人を見て、、、これだ!と自分で思えてから皆さんにご紹介しています。
でも去年、パンテッレリア島に行ったときにヒョッコリと出会ったとある生産者。
味見してみたらどれもこれも美味しい、、、❤
年末の料理教室で販売したいな~、と思ったのですが、それまでにパンテッレリア島を訪れるチャンスがなく。
でもあまりに気に行ってしまったため、例外的に生産者に会う前に皆様にご紹介しちゃいました。

今年こそっ!と思い、今回初めての訪問となりました。
待ち合わせ場所にやってきたのは若いお兄ちゃん、、、ええ??
電話の声からはもっとおっさんを想像していました(笑)

まずは彼らが実験的に色々な植物を栽培している畑に連れて行ってもらいました。

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パンテッレリア島の丸いズッキーニがとてもお似合い(笑)

畑の近くには工房があって。

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パンテッレリアの海が臨める工房入り口。
それにしても空が青い!!

さてこれは何でしょう?

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パンテッレリアと言えば、、、

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そう、ケッパー!
大きさ別に保存されています。

ここの生産者で私が一番最初に出会ったのがケッパーでした。
美しい粒と適度な塩分、、、美味しい!
ケッパーってどれもこれも味は一緒、と思われがちですが、
塩の入れ方や醗酵のさせ方によって結構味が違うのです。

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こちら弟君。
彼、若いんですけど畑栽培の話になると突然スイッチが入って話が止まらず、、、
見かけに寄らずかなり熱い(笑)

こちらの工房で、オレンジのマーマレードやレモンのマーマレード、その他色々なミックスなマーマレードを試食。
春のシチリア祭り!でご紹介させていただいたオレンジのマーマレード、そしてレモンのマーマレード、
いずれもペクチンが添加されていない、そのナチュラルな感じが美味しい!
と多くのお声を頂きました♪
美味しいバランスの良いマーマレードを作るために、まずは材料を厳選。
完全に熟してから収穫します。
そして皮を丁寧に細く切り、皮は皮で煮込み、実は実で煮込み、、、、。
聞いているだけで疲れてしまうくらい丁寧に作っているのでした。

そんな説明を聞きながら試食すると、更に美味しく感じられるから不思議です。

工房で色々とお話を聞いた後は、いざ、山奥の畑へ!

書いている間にどんどん長くなってきた、、、(汗)
久しぶりのシリーズものにしてみようかな?

→ その2に続く

==
パンテッレリア島食文化ツアー、3名様以上でオリジナルな旅をコーディネートします!
今、ブログにアップしている内容に加え、その他のワイナリー訪問や島の天然SPA体験など、
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by latavolasiciliana | 2015-06-12 16:57 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
電車に乗って向かった先はカステルヴェトラーノという街。ここはTumminia(トゥンミニア)という古代小麦の全粒粉を使ったPane Nero(黒パン)で知られる街。カステルヴェトラーノはトラーパニ県の中にはありますが、ここトラーパニではほとんど見かけない黒パンの秘密を探りに行ってきました。

今回訪問したのは粉挽き屋さん。そう、黒パンの秘密はまずは粉にありき、、、だから。

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ここの粉挽き屋さんでは800年代末から使われているという製粉機を使っていました。

ここが実際に粉を挽く部分。

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この石はフランスのFERTE(フェルテ)という土地の石らしく。
なぜこの石、、、?Tumminiaは硬い硬質小麦。
柔らかい石だと消耗してしまって長く使えないそうです。
その点FERTEの石は硬いので、長い年月、粉を挽き続ける事が可能だそうです。

長く使用可能なことも重要ですが、最大の理由は別にあり。

この石で挽いたときと、最新式の機械で挽いたときの粉の香りや色が違うのだとか。
昔の石で挽いたほうが若干色は黒く残り、そしてさらに香り高くなるそうです。
だからこの石にずっとこだわってきたとか。

この日、案内してくれたのは3代目のFilippoさん。

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古い製法へのこだわりも強いですが、新しい技術への挑戦も必要とFilippoさん。

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Tumminia以外の硬質小麦は最新マシーンにて挽くそうです。なぜなら全粒粉でない粉にするには最新のマシーンの方が精度の高い粉になるから。シチリアではRimacinata(リマチナータ)と呼ばれている硬質小麦の粉ですが、これは麦の外皮などは取り除かねばなりません。そして細かくサラサラの粉なければなりません。そのためにはやはり新しい技術を取り入れたそうが良いそうです。

2階には粉を袋に詰める設備があります。

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一袋一袋手作業で詰めていました。

「ここで働くのは僕と奥さん、そして妹、それにあと3人の従業員だけ。だから粉を挽く以外のことは全部手作業さ。」

大きな工場にもみえるこの粉挽き屋さんですが、実際には手作業の部分もかなり多く残っていました。

日本でもお菓子や料理を作る仕事をしていましたが、「粉の鮮度」について考え始めたのはイタリアに着てから。
日本では「挽き立ての粉」なんてなかなか手に入りませんが、
シチリアには小さな粉挽き屋さんがまだまだ残っていて、
はかなり鮮度の良い粉を手に入れることができます。
この粉挽き屋さんにも私が見学している途中、地元の人や、地元のパン屋さんが
ひっきりなしに粉を買いにやってきていました。

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これは直営のパン屋さんで販売している黒パン。
外観からもちょっと黒っぽいのがお分かりかと思いますが、中もかなり黒く。(というか茶色ですが)
切ってみると粉のとっても良い香りが漂ってきます。
食べてみると、ふんわ~りと鼻に抜ける粉と、焼いたときの薪の香り。
そしてモチモチの食感。
一度食べるとかなり病みつきになります。

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3代目オーナーのFilippoさんに将来の夢を聞いてみると、、、

「今は2台しか設置していない昔の粉挽き機、実は全部で8台あってね。
将来はこの8台を全部稼動させたいんだよ。
それも街の中じゃなくて、麦が実際に植わっている自然環境の中でね。
そこで美味しい粉を挽いて、カステルヴェトラーノの伝統を絶やさないよう、
代々この麦と粉とパンの伝統を伝えていきたい、
そして世界に向けてシチリアの素晴らしさを発信していきたい、それが今の夢かな。」

2つ前のエントリーでシチリアが都市化していること、モダン化が進んでいることを書きました。
でもその一方で、こうして伝統を守ろうとしている若者がいることに、ちょっと安心感を覚えた1日でした。
そして料理に携わるものとして、やはりその原材料のことを深く知ることの大切さも感じました。

ラ ターボラ シチリアーナでは、パン作り体験もできる粉挽き屋さん見学を企画中です。
ホームページに掲載するのはまだ少し先となりそうですが、
ご興味のあるかたラ ターボラ シチリアーナのお問い合わせフォームよりご連絡下さい。
シチリアの伝統を見て、触って、感じて、、、一緒に学びましょう!
by latavolasiciliana | 2015-01-31 19:05 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)
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この前の日曜日、ドミンゴ家に行った帰り際、

「あ、卵持ってく??」

と、マンマ。年末にやってきたニワトリ5羽が、ようやく卵を産み始めたそうです♪

ドミンゴ家では常に5羽ほどのニワトリがいるのですが、大体3年くらいすると徐々に個数が減ってきて、、、最後には卵を産まなくなります。卵を産まなくなったニワトリ達は感謝をしながらいただくこととなり、新しいニワトリがやってきます。昔は、卵を孵化させてヒヨコからニワトリまで育てたり、ヒヨコを近所からもらったりしていたというパパとマンマ。最近は高齢に付き、お世話が大変になった、、、ということで、既にある程度大きくなったニワトリを予約して時期になると受け取りに行きます。

家に引き取られたニワトリはある程度環境に慣れたりする時期も必要らしく、すぐには卵を産みません。いや、卵を産む時期ちょっと前くらいで引き取られるのかも。大体1ヶ月くらいすると産むようになります。先週くらいにパパが嬉しそうに、

「やっと産み始めたよ~♪」

と、1個だけ持ってきた姿がとってもかわいかった♪

で、1個産み始めたら、、、、ドドドド、と産み始めたらしく。今週はたくさんの卵がカゴに入っていました、わーい❤ 殻はすごく濃い何色、、、っていうんだろ??マットなんですがツヤツヤしていて、すっごくう美しい色。自然の色ってやっぱり美しいわ~♪

「これでやっと安心して料理が作れるわ♪」

マンマは販売している卵は使いたくないらしく。ずっと産みたて卵を食べていると、市販されている卵に違和感を覚えるそうです。なんと贅沢。

さて、いただいてきた卵、まずは目玉焼きでいただきました♪

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分かりますか、このモリモリ、、、プルプル、、、、な感じ!ドミンゴ家に卵があるときはいつもいただいてくるのですが、ない時はスーパーで買います。ここ1ヶ月しばらくスーパーのを使っていたのですが、その違いは一目瞭然、、、、。半熟卵に仕上げて、極上一番塩とまだまだフレッシュなオリーブオイルをかけていただきました。うまいっ!次は絶対に卵ごはんだな、、、、♪

あ~、贅沢贅沢♪
by latavolasiciliana | 2014-01-21 17:38 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(2)

イタリアのバター

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通常の料理にはほとんどバターを使わない私ですが、お菓子作りの時には欠かせないバター。

以前、ピエモンテを旅行したときに、酪農文化のピエモンテ人のバターへのこだわりはすごいな~、と思ったことがあります。

「あそこのバターは美味しいよ。」
「いや、あっちのほうが美味しい!」

あそこ、や、あっち、と言うのは、酪農農家のこと。それぞれお気に入りの酪農農家があるそうで。

シチリアに住む私達が、

「あそこのオリーブオイルは美味しいよ!」

と言っているのと同じ感覚でしょうね。

私はバターはスーパーて適当なものを買います(笑)特にメーカーとかのこだわりもありません。イタリアのバターは「無塩バター」が基本。なので、レシピにはあえて「無塩」と書かないが故、生徒さんには、

「無塩バターですか~?」

と良く聞かれます。

色を見ると日本のバターよりちょっと白っぽい?確かめたことはないのですが、醗酵バターのような香りがします。お菓子に使っても美味しいですが、クセがあまりないのでトーストにたっぷり乗せて、ハチミツをかけて食べても美味しいんです♪

さて、今日はこれからこのバターで何を作ろうかな?
by latavolasiciliana | 2013-12-16 19:21 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(2)
先週、秋のシチリア祭り!で販売するためのドライトマトを注文しに生産者のもとを訪れたところ。

「時間ある?今日からトマトソース作りを始めるんだけど見ていかない?」

と、楽しいお誘い♪

9月にトマトソース作り、、、?とちょっと不思議に思ったのですが。

「僕はねトマトが完熟してからソース作りを始めるんだよ。今年は気温が例年より低かったからね。ちょっと遅れてソース作りが始まるけど、トマトの質は最高なんだよ!」

へー。なるほどね。どことは言えませんが、、、他社商品には大量の砂糖を加えて甘みを出しているものも多いとのこと。(このウワサは私も何度も聞いたことあり。)ここの会社では砂糖は微妙な酸味を取るために多少加えるそうですが、決してトマトの甘みの代わりに入れるものではない、とのこと。トマトの甘みは完熟トマトから引き出したい、、、そのため、例年は8月下旬ごろからのソース作りとなるそうです。

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これがトマトソースに使われる小さなトマト。ピッツゥータ パチェコータという、トラーパニ近辺に昔から伝わる品種のトマトです。世間ではパキーノ村のパキーノトマトがブランド品と言われていますが。このトマトも美味しいんです♪

私が訪れたときには、一粒一粒、手でヘタを取りつつ品質チェック。品質の悪いものははじかれていきます。

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さて、ここからが大変な作業。まずは水でトマトを洗います。その後、熱湯で軽くトマトに熱を加えるわけですが、、、これが暑い!

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私はその場にいて写真を撮っているだけなのに、滝のような汗が流れてきました、、、(汗)働いている人達はもちろん汗ダク(汗)(汗)(汗)

「今年は9月だからね。これでも涼しいんだよ、、、、」

と言っていましたが室内は60度!!!!そりゃ汗も出るはずだわな、、、、(汗)

熱湯から出されたトマトはそのまましばらく放置されます。

「今すぐ絞り機にかけちゃうと水っぽくなるからね。水分はきっちりと取り除いてから絞れば、よりトマトジュースが出て来るんだよ。」

そりゃそうだわな。こういう一つ一つの手間と時間が美味しい食材を作るのですね~。

さて、しばらくしてようやく絞り機へ!

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え!?手で運ぶんですか!?それも大変、、、(^_^;)1人が器にトマトを入れる係り、そして2人が順番にリズム良くトマトを運び。

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お!出てきた!ちょっとオリーブオイルが出てくるときに似たような感動もあり(笑)写真でみても分かるくらい濃厚なトマトのジュース。出てくるところは軽く山になっているのが分かりますか?これ、水っぽいとこの時点でもっとシャバシャバな液体が出てきます。絞りたてジュースを味見させてもらいましたが、これが自然な甘さで美味しい、、、軽くミネラルっぽさを感じるのはやっぱりトラーパニが海に囲まれているからかも。

うまい~~~♪

出来上がったジュースは、塩、バジル、オリーブオイルと一緒に軽く煮込まれて瓶詰めしたあと煮沸消毒。この作業はさすがに手運びではなく、チューブを通して行われます。

瓶のフタ閉めは、C氏の家のトマトソース大作戦!でも使っているフタ閉め機。

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1本1本丁寧にギュ!ギュ!とフタを閉めていきます。意外と原始的(笑)

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もちろん瓶詰めも手作業です。

さてこうして出来上がったトマトソース。まだ煮沸消毒をしていないものを2本ほど頂きその日のランチに♪ 既に味は付いているので、パスタを茹でてただこのソースを合わせただけで、、、なんと美味しいトマトソースの出来上がり!私は普段、味が既に付いているトマトソースは使うことがないのですが、これなら使ってもいいかも。料理にパッサータ代わりに使っても絶対に美味しい!

こうして私が見つけた美味しい食材を「ラ ターボラ シチリアーナ」のブランドで日本に輸出、、、なんて計画を今年立てていたのですが、残念なことに諸々の事情によりちょいと断念。でもいつか、、、そんな機会が来たときのために、美味しい生産者探しを密かに進めたいと思います。生産者訪問は楽しいし♪

秋のシチリア祭り!ではおそらく本当に限定数で販売予定。早い者勝ち、、、です(汗)すみません。

さ、今週も美味しいもの集めに奔走しますっ!
by latavolasiciliana | 2013-09-16 03:08 | シチリアのオイシイ食材 | Comments(0)

イタリア人も美食と羨むイタリアの南に浮かぶ島・シチリア島から。トラーパニ在住、「シチリア 食のスペシャリスト REI」が市場、食材、レシピ、オリーブオイル豆知識など、美味しい&幸せな食卓をお届けします!シチリア観光情報もあり☆


by latavolasiciliana