2017年 04月 08日
シチリア家づくり日記 no.3 ~ シチリアでの家探し その1
私達が当初探していたのはトラーパニ市街のアパルタメント。
でも旧市街ではなく新市街の住宅地で、という条件付き。
何故なら、旧市街は、、、
・歩行者天国になっていて車が入れない
・車庫が確保できない
・知り合いが山ほど旧市街にいて落ち着かない
・建物が古くて不都合が多い(水がなくなっちゃうとか)
・近くに食材を買えるお店がない(あるけど観光客向け)
などなど、、、理由はたくさん。
その中でも一番大きかったのが「水」の確保。
トラーパニは現在でも1軒に1つ(または2つ)大きな給水タンクがあって。
そこに2日に1回、市から自動的に配水されるようになっています。
でも旧市街の給水タンクは比較的小さ目で。
アパルタメントの住民全員が使う訳なので、その水がなくなっちゃったらおしまい。
自分達で水を買う事になります。
でも、旧市街のアパルタメントには管理会社はほとんど入っていないので、
誰かが水を手配したとしたらその人が全額負担することになっちゃう、、、
なので水がなくなったらおしまい、、、というパターンが多く。
一方、新市街の新しい建物は給水タンクが比較的大きく、大抵のアパルタメントに管理会社が入っているため、
水が万が一なくなっても、すぐに水を運んでくるように手配してくれます。
その費用は、後々管理会社が計算して、年に1回清算するシステム。
水は高いので1年に1回の清算は「ひょえー!」と驚く事も多かったですが、水がなくなるのは本当に不便、、、。
(一番最初に住んでいた旧市街のアパルタメントで何度も経験あり!)
旧市街の古い建物も趣があっていいのですが、諸所の便利さを考えて新市街の住宅地で探す事に。
家を探すといえばやっぱり不動産屋。
でも、不動産屋に行く前に、今はインターネットという便利なものがあるわけで。
まずはネットである程度の相場を調べてみました。
ふーん、、、そんな感じなのねー。
新築でなければ思ったよりも安いかな?というのが最初の印象。
ただ、2人が納得する物件はなかなか少なく。
当時住んでいたマンションは5階(日本では6階にあたります)だったので、
日当たりも良く、エリチェ山を目の前に臨むベランダがあって。
やっぱり家は上層階がいいよねー。
住宅街とはいってもあまりゴミゴミした雰囲気のところは嫌よねー。
ちょっと緑があるところがいいわー。
あ、買い物もしやすいところが、、、。
2人で条件を挙げるとキリがなく(苦笑)
※写真は、今の家の前に住んでいたアパルタメントのダイニングキッチン横の大きな窓。
借りる前に内見をしに行ったときの写真で、この風景に心奪われました。
後々、ここにテーブルを置いて春~夏はここでごはんを食べていました♪
夜な夜なネットで家を探す私(笑)
日中は時間があれば散歩がてらちょっと足を延ばして実際に街を歩き、「Vendesi(売り家)」の看板を探す。
週末は2人で車でウロウロしながら物件探し。
時折覗いてみる不動産屋では全く心惹かれる物件がなくて。
実際、不動産屋を通さずに売られる物件も多く。
小さな街なので良い物件は口コミ、あるいは「Vendesi(売り家)」の看板を張っておくと自ずと売れるらしく。
不動産屋は最後の駆け込み寺的な存在。
が、しかーし!
探し始めてから1年くらい経った頃。
不動産屋のホームページでちょっと気になる物件があって、、、。
早速連絡してみてみる事に。
外観はこんなマンション。
当時よく朝ごはんに行っていたBarがすぐ近くにあって、八百屋や肉屋もパン屋も近くにあって買い物も便利。
すっごく広いキッチンが魅力的だったこの家。
多分、20畳くらい。
それに続いて同じくらいの大きさのリビングがあって。回数もその時と同じく5階で、採光の良い明るいキッチンとリビング。
位置的には当時住んでいた家から1kmほど旧市街に寄った場所でしたが、位置関係はほとんど一緒でしたので
キッチンの窓からはやっぱりエリチェの山が見え。
リビングはいい感じのフローリングで仕上げてあって。
一発で気に入った私❤
ここにする!!
価格的にも予算内だし。
もう引っ越しする予定だったらしく、リビングには中には段ボールがあって。
この時点でもう私の中での妄想が膨らんでいました(笑)
家にこだわるイタリア人。
前の人が住んでいたそのままの空間に住もう、、、という人は少なく。
リフォーム、、、というよりも、かなりリノベーションに近い感じで家を改装する人が多く。
私も、あそこの壁は取っ払って、壁の色はあんな感じで、、、
以前に買ったキッチンも持っていかねばならないので(イタリアではキッチンも一緒にお引越し)、
あんなものを買い足して、こんな台を作ってもらって、、、とかなりの妄想。
内見が終わって翌日。
不動産屋から電話があり、、、
「あの~、、、スミマセン。あの家、大家さんの気が変わったらしく、、、やっぱり売らない、、、と言い出しまして」
えええええええええ!!
ぬわんと~、、、、、。
大家さん、私達が気に入ったのを見ていて、どうやら売るのがもったいなくなったとのことで、、、(苦笑)
(モノって意外とそんなものなのかもしれませんねー。)
ということで、あっさり敗退(涙)
せっかく1年かけて気に入った物件が出てきたのにぃぃぃぃぃ。
振り出しに戻りました。
ということで、家探し第2弾に続くっ!