2013年 08月 31日
そろそろ夏も後半戦。8月下旬の農民市場@トラーパニ
久しぶりにトラーパニの農民市場を覗きに行ってみました。
ここ数年、色々なタイプのナスが農民市場に並ぶようになりました。上は濃いめの紫と白の縦ストライプ。
白なす。そのしたの丸い明るい紫色のナスがここシチリアのスタンダードなナス。
物価の高騰に伴い、野菜もここ数年、随分価格が上がりました。私がここトラーパニに住み始めた2005年はナスはどこにいっても1キロ1ユーロ。ところが、もはや八百屋ではこの価格で買うことはできず、、、。うちの近所は1.5ユーロから2ユーロ。それでも、多くの野菜をシチリアから運んでいる北部イタリアに比べたら十分に安いですが。高いとか安い、、、とかいうのは別問題として、インフレの加速度が増している感じがします。(比日本で言えば、すーっごく安いんですけどね)
農民市場の魅力は八百屋では買えない野菜や果物が買える事。このブドウもそのひとつ。Zibibbo(ジビッボ)、、、といえば、パッシートを造るためにパンテッレリア島を中心に植わっている西シチリアを代表するブドウ。Zibibboはアラブ語で、イタリア語ではMoscato d'Alessandoria(モスカート ディ アレッサンドリア)。つまりマスカットの一種。ワイン用のブドウではあるのですが、生食で食べてもとっても香り高くて美味しいこのブドウ。1キロ1ユーロ、、、やっぱり安いか、、、。
カボチャも各種色々。
トマトはこの時期、
「採れすぎて、、、」
という声が聞こえてきそうなくらい、たくさん成ります。トマトって数ヶ月雨が降らないシチリアでも、茎や葉が枯れていっても、まだまだ実は熟していく、、、本当に強い植物なんです。(シチリアでは、、、、の話です。)
おばちゃんがひとつひとつ真剣に選んでいました。
ひねくれ者の憎いヤツ、、、、。日本でも随分知名度が上がってきたズッキーニの1種、長ズッキーニ。八百屋さんではまっすぐなものを良く見かけますが、放置して育てるとクネクネ曲がりながら育ちます。こうして並べるとなんだか芸術的にすら思えてくる、、、自然の形は美しい?
お、出てきたな。Fichi d'india(フィーキ ディ インディア)。「インドのイチジク」という名のサボテンの実。本当の旬はもう少し後なのでこれは早生モノ。が故に、やっぱりまだちょっと青い。フィーキ ディ インディア、1番最初の実は初夏に成ります。でもそれをバンバン叩き落として2度目になったのがこの実。最初の実より大きくてトゲも少なくて、甘くて美味しいんです。えーーーー、そんな事を試した人がいたの?それとも偶然の産物?こんな説もあり。この説かなり有力かも?
まだまだ「旬」を感じることができるシチリアですが、八百屋では私が来た頃より確実に旬が長くなってきています。冬に夏野菜も売っているし。その時の本当の旬にかなり近い感覚で売られている農民市場はやっぱり楽しい!