2013年 05月 04日
パレルモで庶民の味を食す「アンティカ フォカッチェリア サンフランチェスコ」
5月1日メーデー、お客様と一緒にパレルモ散策をした日、、、私がいつもいくトラットリアはことごとく休業(涙)朝から散々歩いてこのお店が開いていなかったら餓死する!と思ってたどり着いたフォカッチェリアは、ありがたいことに営業中!
が。
お店の中は、、、スザマシイ行列!!!!!!
いや、、、行列というより、列があるのかないのか(汗)とにかくお店の中はギューギュー詰め!写真で見るより3倍ほどギューギューな感じでした(体感)。日本のGW時期はイタリアでも祝日が数日あって旅行シーズンでもあり、尚且つ、この日は他のお店が閉まっていたせいで、開いていたこのお店に人が集中したと思われます、、、。しかしものすごいカオス。しかし他に開いているお店もないため、頑張って並ぶ!
フォカッチェリア サンフランチェスコは1834年創業。パレルモの老舗です。このお店で食べるべきもの、それは、、、
「モツバーガー」
パレルモでは脾臓(ひぞう)を煮込んだモツバーガーが有名。パーネ カ メウサ(パーネ コン ミルツァ)。かつて肉を買えなかった庶民たちのファーストフードみたいなものでした。
これがモツバーガーの材料。
パン、脾臓の煮込み、リコッタ、カチョカヴァッロ、レモン、、、、。
脾臓の煮込み、グツグツグツグツ。
組み合わせは自由自在。ちなみに私は脾臓+レモンたっぷり、シンプルが好み♪ 全部入りもいいですが、私には微妙にしつこい。
ギューーーーーー。
最後にモツを入れたら、ヘラでギューっと絞ります。何故ならこの脾臓、、、煮込み、、、と言ってもアブラで煮込まれていますからね、、、、。ギューっと絞るから、パンにも適度にアブラが染みこんで、これもまた美味♪
モツはだめだわ~、、、という方もご安心を。ショーケースの中には処狭しとお惣菜が並びます。もちろん、アランチーネやスフィンチョーネなどターヴォラカルダもあります。
この日、注文したもの。イワシのベッカフィーコ、ティンバッロ、クロケ&パネッレ。ティンバッロはパスタのオーブン焼きの一種ですが、1人前で2個でした。結構なボリュームかも。お腹が空いていた上に、散々待たされて餓死寸前でやっとありつけたお昼ゴハン、、、、(涙)なんともありがたいお味がしました(笑)
ま~いわゆる昔のファーストフードみたいなもんなので、すっごくおいしい!という訳ではありませんが、パレルモ伝統の庶民の味を味わうには良い場所です。
シチリアを旅する前に、一度読んでいただきたいのが私の著書「シチリアのおうちレシピ」。宣伝するわけではありませんが(いや、十分に宣伝だ・笑)、本はレシピ集ではありますが、マメ知識もできるだけ多く盛り込みました。素材について、伝統について、そしてもちろんメニューについて、、、シチリア西部の伝統料理オンパレードです。トラットリアのメニューを見れば
「あ!本に載っていた!」
というメニューが多く見つかるはずです。
料理を作らない方でも、旅の料理の参考書として、美味しい料理を食べるための指南役として本をお役立ていただければ嬉しく思います。料理って、使ってある材料とか作り方とかその料理の背景にあるマメ知識とか、、、そんな事がちょっと分かるだけで数倍美味しくなるものなんですよね♪ シチリアの旅の前に是非お手に取ってみてくださいね☆
<店舗データ>
Antica Focacceria San Francesco
Via Paternostro, 58 Palermo(サンフランチェスコ教会のまん前)
+39.091.320264
探し歩いて、やっと着いたら定休日だったという!
赤い糸で結ばれてない(笑)店です。
仕方なく他店で食べましたよ、生まれてはじめてのパーネコンミルツァ!
最初は美味しい~と思ったんですが
なにせ、大きくて!><
お腹がすいてたにもかかわらず、一個でお腹いっぱいになりました^^
ローマの空港にもあるんですね!
シチリアまで行けないとき、リベンジできそうで嬉しいです^^
パーネコンミルツァ、サイズは小さくてもやはりアブラで煮込んであるので、
結構ガッツリとお腹に溜まります。
トラーパニにも美味しい店、あり、です♪
ローマフィウミチーノ空港の支店は、確か、日本からイタリア国内線への移動の通り道にはなかったかと。イタリアからヨーロッパ圏内に出発する登場口のどこかにあったと思います。薬局とか手袋屋さんがあるところをズンズンと先に進んでいくとあります。
シチリアにもまたいらしてくださいね~♪